若者の右傾化はウソ!文筆家・古谷経衡さんが中高齢者の右傾化を解説する
「シニア右翼-日本の中高年はなぜ右傾化するのか」を著した文筆家の古谷経衡さんが4月21日の大竹まことゴールデンラジオに登場。若者の右傾化はウソだと大竹・室井に解説した。
大竹「古谷さんはご本で、若者が右傾化しているわけじゃないという風なことをお書きになってます。どうなってるんですか?」
古谷「まず若い人ってのはどのぐらいかというと、18・19から39歳ぐらいじゃないでしょうかね。それを若者と定義しますと、最近、自民党とかに票を入れてる人が多いよと言われているわけですけど、それは事実でしょう。しかしながら、そういう世代の絶対数ってやっぱり少子化ですから、さらに投票率かけますとね。自民党に票を入れるイコール右傾化というのは言い過ぎかもしれませんけど、仮にそうだとしても絶対数で見たボリュームゾーンって50・60・70歳ぐらいなんですね。若い人っていうのはそもそも投票行動で意思を示しておりませんので、必ずしも若者がいわゆる右傾化しているとは言い難い。どっちかというと「生活保守」になってますよね。賃金が安くなっちゃってバイトの時給も上がらないから生活を切り詰めようと。」
室井「うちの息子は違うんだけど、同級生とかは全然遊びに行かないでバイトばっかりしてるみたいね。でも左の方もすごい高齢化してると思うんだけど。」
古谷「そうですね。これは推測ですが、いわゆる進歩派と言われるような政党の機関紙の購読年齢は、やっぱり60、70でしょう。もちろん日本全体が高齢化してるってこともありますよね。今日本人の平均年齢って40代ですからね。これは日本だけじゃなくて、加齢すると政治的になっていくというのは、他の国でもそうですから。いわゆる政治クラスター、政治界隈っていうのは非常に高齢化してることは事実だと思います。」
室井「私、選挙が終わるたびに、いい勝負までいかないのは投票率が低いからって毎回言ってるんだけど、投票率が上がっても、こっちに入れないかもしれない。」
古谷「そのとおりですね。例えば僕は今40ジャストなんですけど、この本で書いてるシニアの定義は50 60 70 80ぐらいなんですよ。そういう人って僕の世代より、はるかに戦後民主主義的な教育を受けてきたはずですよね。」
大竹「そうですね。」
古谷「僕よりもはるかに濃く教育を受けてきて、戦争の記憶が残ってる人も多いはずなんです。でもそういう方々が今、右傾化の主力になってるわけですね。いわゆる保守とか右とかいわゆる雑誌の購読者も大体60、70、若くても50ぐらいなんです。いわゆる戦後民主主義みたいなものを大切に語り継いできて受けてきた人たちが、なんで右傾化するのか。そこが一番の謎で、私なりの答えがあります。そもそも戦後民主主義なるものが、もともと大して浸透してなかったとしか考えられません。」
室井「えっ?」
大竹「うーん。」
古谷さんが、戦後民主主義なるものが浸透してなかったという理由とは?続きが気になる方はradikoのタイムフリー機能でご確認下さい。
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