「黄砂」…16日は西日本中心
文化放送をキーステーションに全国32局の制作協力でお送りしている「ニュースパレード」
今週は4月12日~13日をピークに「黄砂」が北海道から九州にかけての広い範囲で観測されました。
東京でも13日朝6時30分に、去年5月8日以来およそ2年ぶり、4月としては16年ぶりに観測。
(↓ 以下 図・表は気象庁HPより)
港区赤羽橋にある、洗車やコーティングなどを手がける株式会社ハイランダーの田中督(ただし)代表は、問い合わせが殺到しオーダーストップとなった忙しい中、取材に対し次のように答えました。
「前日12日の夜雨がパラッと降り、その後一気に黄砂が積もり、その上にさらに雨がパラッときた。
黄砂の層の上に雨が降って、まだら模様のシミになる、真っ茶色になっていて水のシミがボツボツになった状態。
黄砂はボディに大きな悪影響を及ぼす。
今回黄砂の後、雨が降り、さらに晴れてボディが高温になった。そうするとシミがクリア層に浸透してしまう。
洗車だけでは取れなくなる、手遅れになった人もいる。
クルマを愛する人には死活問題。たった一度の黄砂で、ボディがダメになるケースもある」
札幌管区気象台にきいたところ
「稚内・札幌・釧路・函館などで観測。札幌では13(日)未明には視程(=肉眼で見える距離)が5キロまで下がった。ピークは夜の時間帯で、札幌は13日午前には薄くなってきた」と。
その他、仙台管区気象台では「青森市や岩手県盛岡市でも観測」
大阪管区気象台でも「彦根市や京都市、神戸市で観測」
福岡管区気象台は「下関、福岡、佐賀、長崎、鹿児島市でも観測」など。
黄砂などの目視観測は全国11カ所しかないのですが、今回のように大規模な黄砂だと、各気象台の判断で目視観測を実施し発表することになっているそうです。
明日16日には再び九州など西日本中心に黄砂が予想されています。
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今回ほど広い範囲ではなく、濃度もやや薄い予想ですが、西日本では注意が必要です。
黄砂は1年では4月が最も多く観測されていますが、5月にかけてもやってきます。
洗濯物や車が汚れるだけでなく、アレルギーや喘息などの呼吸器疾患を悪化させると言われています。
確かに今回、咳や痰が絡むといった症状が急に出たという話を複数聞きました。
外出時にはマスクをしっかりつける。目がごろごろするという方は帰宅後すぐに洗い流すなど対策を取ってください。
気象予報士 気象庁担当記者 伊藤佳子