「先生は音が降ってくるとおっしゃって…」石川さゆりデビュー51年目の新曲は作曲家 三木たかしの遺作
去年、歌手活動50周年を迎えた石川さゆりさんが4月14日のくにまる食堂にご来店。大ヒット曲、津軽海峡・冬景色を手掛けた作曲家、故・三木たかしさんの思い出を語った。
――石川さゆりさんが歌う「津軽海峡・冬景色」がかかる――
邦丸「この曲はもう名刺代わりになっていますね。石川さゆりさんです。」
石川「こんにちは、よろしくお願いします。」
邦丸「石川さゆりさんは1973年にデビューして、津軽海峡・冬景色をアルバムにしたのは?」
石川「アルバムにしたのは76年、シングルを出したのは77年の1月1日です。」
邦丸「今ではすっかり国民的スタンダードナンバーになって、大晦日は天城越えかこの曲を聞かないと年が越せないなんていう方も結構いらっしゃると思います。そんな津軽海峡・冬景色をお作りになった、作曲されたのが三木たかしさん。享年64歳でした。」
(三木たかしさんは2009年に死去)
石川「今思うと、そんなに早かったんだって気がします。」
邦丸「そしてこの度発表した新曲は、三木たかしさんが残された遺作。最後の曲っていうことになるんですね。」
石川「三木先生は最後、声がお出にならなかったんです。でも「音が降ってくるんだよね」っておっしゃってたので、感情や思いが湧いた時はここにメロディーを入れてくださいってMDをお渡ししたんですね。そこに何曲か入れてくださって、それを私大事に持ってたんです。「ああ、お元気だったらな…」って思いながら何度も聞いてみたりして。それを、今年51年目のスタートで、三木たかしさんのあったかいメロディを歌いたいなと思ったんです。」
邦丸「三木たかしさんといえば、津軽海峡・冬景色があるから演歌の人かっていうと全然そんなことなくて。ジャンルが広くてアンパンマンのマーチも作曲してるんですよね。」
石川「そうです、テレサの歌もいっぱいあるし。」
邦丸「そうそう、テレサ・テンさんの一連のヒットも三木たかしさんなんだよな。では新曲を聞きますか。作詞がさゆりさんです。三木たかしさんへの思いを込められたんですか。」
石川「そうです。あなたと私のいるところはこんなに距離があるけど、今日の月はそこから見えますか?私にも見えますよ。また100年経ったら会えるかなっていう、そんな思いの歌です。三木たかしさんの作曲、Kinuyoの作詞、「約束の月」お聞きください。」
Kinuyoとは、石川さゆりさんが使う別名です。津軽海峡・冬景色を作った三木たかしさんへの思いを込めた「約束の月」が気になる方はradikoのタイムフリー機能でご確認下さい。
「くにまる食堂」は平日朝11~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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