『アホな政策だらけ』の岸田政権を支持する国民の評価に、森永氏は首を傾げる

選挙に投票する人たちは、消極的な選択で投票せざるをえないのが現状！？

衆議院千葉5区、和歌山1区、山口2区そして4区の補欠選挙が昨日告示された。物価高、少子化対策、安全保障政策などを争点に与野党が対決する。6日告示の参議院大分選挙区の補選と合わせて、23日に投開票される。
千葉5区は政治資金規正法違反事件で薗浦健太郎前衆院議員が議員辞職したことに伴うもので、自民、立憲民主、日本維新の会、共産、国民民主、政治家女子48の各党がそれぞれ候補者を立て、混戦となっている。
和歌山県知事選挙に転身した岸本周平前衆院議員の公認を選ぶ和歌山1区は、自民の元職、維新、共産、政治家女子48の新人が出馬している。
岸信夫前防衛大臣が体調不良で辞職したことによる山口2区は自民の新人と、無所属の元職の一騎打ち。安倍晋三元総理の死去に伴う山口4区は、自民、立憲民主党などが争うという形になっている。

寺島「岸田総理による政権運営の中間評価とも位置付けられる今回の選挙ですが、森永さんはどんな点に注目していますか？」

森永「まあ、ただ正確な中間評価になるのかと、結構疑問なところもあって。野党から立てている候補者らはそれぞれ地区によってバラつきがあると思いますけど、変な言い方をすれば『強さ』というか、結局ここで自民が比較的『勝ちました』となった時に、それは果たして本当に岸田政権に対する支持なのか？というのも、またちょっと疑問だなっていうか。これは今回の選挙に限らずですけど、日本の選挙の結果を見てみると、どうもこの積極的な自民党支持というよりは、消極的な選択として選ばれている感じがあって、必ずしも岸田政権を支持しているわけではないという、非常に良くない状態が続いていますよね。岸田政権がずっと言ってきていることって、経済政策の観点から見るとまともなものはあんまりないなという認識しかないですが、足元ではね、支持率はじわじわと上がっているわけで、政策に対して国民がしっかりと評価出来ているのか？というところも、甚だ疑問ですよね。少子化対策といって社会保険料を上げます、みたいな。意味がわかんないですよね～僕からすると。むしろ少子化政策じゃないか？と思っていますし、防衛費のたかが1兆円のための増税っていうのも、前から言ってますけど『みかじめ料か？』という話で、僕は専門が経済なんで、経済で出て来る話を見てると『アホか』っていう話が多いなっていう印象なんですよ。で、僕の専門外の軍事とか外交とか国防とか食糧とかのそれぞれの専門家の方たちと話をしていても、やっぱり各分野において『アホか』という政策しかしてないって言うんですよ。つまりトータルで『アホか』っていう政策をやっていますよね？と。それに対して支持率がじわじわと上がっている？どういう評価なのかな？っていう。そこは選択肢が他に無いと思っている人がそれだけ多いのかな？っていう風に思うと、やっぱ野党頑張ってねって思いますよね？そういう意味では」

寺島「だから統一地方選の前半戦もね、維新が躍進したという分析がありますけど、今森永さんが指摘した通り『自民には入れたくない、でも他の野党、どこがあるのよ？』と。そういったところで『じゃ、維新に入れとくか』みたいな人も多くなったのでは？という指摘もありますしね」

森永「あとはやっぱりね、メディアにどれだけ出るかというのも当然あると思います。そういう意味では関西圏になると維新が強くなるのってのは、露出の問題でそうなんだろうなとは思いますし、あと立憲は小西洋之さんの件でバタバタして、あれで評価を下げたなっていうのがあるでしょうし。まあそう考えると、僕も一有権者の目線で見ると、『どこに入れていいのやら』と。『でも選挙行かないのも良くないしな』なんて形で行くだけ行って『どこへ名前書くんですか？』ってなった時に、『ああ、なんかこの人名前知ってる！』みたいな、なんかそんな感じで投票している人が相当数いるんじゃないかなっていう気もしますよね」

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