袴田事件 小さくて明らかに履けないズボンが証拠に…
えん罪の可能性が高いのにもかかわらず約50年拘束され、いまだ無罪となっていない袴田巌さん(87歳)。4月11日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、検察が断念するきっかけをつくったとされる弁護士の戸舘圭之さんに改めて事件について詳しく伺った。
大竹「途中で検察の証拠が違ってるんじゃないかっていう話もずいぶん出てきましたよね」
戸舘「そうですね。この事件の決定的証拠とされたのは5点の衣類という血染めの着衣があるんですけど、それが裁判所によると何者かによる捏造、もっと言えば捜査機関が捏造した可能性が高いんだと認めて裁判のやり直しとなっています。ですので考えただけでも許しがたい事件だと思うんです」
大竹「その服着てみたら小さくて着れなかった?」
戸舘「そうですね。高等裁判所の審議の時に袴田さんに履いてもらったんですよ。そしたら履けなかった。太もも部分で明らかにつっかえて履けなくて、当時から袴田さんは『これ自分のズボンじゃないよ』と言っていました。真犯人のズボンか誰かがでっち上げたズボンに違いないと言い続けてきたんですけど、それでも裁判所は、このズボンを履いて袴田さんが4人の人を殺した犯人なんだという認定を一貫して変えなかったということです」
大竹「袴田さんが無罪ということになると、この事件の主謀者は、まだどこかに生きてるってことになりますかね?」
戸舘「生きてるのか亡くなられてるのか、そもそも真犯人探しっていうのを最初っから捜査機関は袴田さん以外に真犯人はいないと決めつけて始まっている事件ですから、今さら真犯人を探せといっても捜査機関はまず動かないんだろうなと思います」
この他にも番組では、戸舘圭之さんが袴田事件の問題点をわかりやすく解説してくれています。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。戸舘さんは大竹メインディッシュというコーナーに出演しています。
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