自衛隊ヘリ不明で心無いウワサを垂れ流しアクセス稼ぎする輩は「恥を知れ!」
4月10日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、月曜コメンテーターで経済評論家の上念司さんと番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、自衛隊ヘリの事故について意見を交わした。
「撃墜された」とか本当に困ったもんだと…
沖縄県の宮古島付近で10人が搭乗した陸上自衛隊ヘリコプターが行方不明になった事故で、自衛隊は9日、地上から浮遊物や漂着物を捜す要員を8日の約270人から約380人に増強。機体が海底に沈んでいる可能性もあるとみて、潜水艦救難艦を新たに派遣して水中音波探知機(ソナー)などを使った捜索をした。また海上保安庁などによると、8日午後7時ごろ、同県宮古島市の伊良部島北端の海岸付近で「人のようなものが浮いている」と地元住民が陸自に通報した。現場は高さ約50メートルの崖下で、しけなどの影響で海上から船で近づけなかった。地元消防や陸自が地上から目視で確認を進めたほか、海保がヘリを派遣し上空からサーチライトで照らして海面を捜索したが、見つからなかった。
「陸上自衛隊のヘリコプターが不明になった事故なんですが、上念さんはどうお感じですか?」(寺島アナ)
「まず原因究明には非常に時間かかりますので、それまで我々には隊員の皆様の無事を祈ることぐらいしかできません。しかしネットでは「このヘリは中国の艦船に撃墜された」とか「電波兵器みたいなものが使われた」とか適当なことを言ってアクセス稼ぎに奔走している人がいっぱいいるんですけど、本当に困ったもんだと思います。似たような事故は過去に何回か起こっていて、その時は撃墜されたなんて噂は出なかったんですね。それから陸上自衛隊の元東部方面総監の渡辺元陸将に話を聞きましたけど、ミサイルが飛んできたとか、電磁兵器だとか、ドローンだとか言うんだったら、それを飛ばすための「ビークル(輸送手段)」が必要です。例えばミサイルを積んでる艦船だとか、こういうのは自衛隊がレーダーとかでちゃんと把握するんですが、はっきりしたエビデンスは出てないじゃないですか。自衛隊も把握してないのに一体どこから出てくるんだ?そんなビークルはどこにあるんだ?電磁波とかサイバー攻撃で落とすって言うんですけど、そんなことは実践ベースで今まで一度もできたことがないらしいんですね。出来るんだったら証明してくれと、渡辺さんも大変お怒りでした。だから、心ない噂を拡散してる人は、本当に恥を知って欲しいなという風に思います。」(上念氏)
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