「拡散する前によく考えて」SNSやメディアの正しい情報を見分ける基本ワザをジャーナリストが説く

「拡散する前によく考えて」SNSやメディアの正しい情報を見分ける基本ワザをジャーナリストが説く

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ジャーナリストで専修大学教授の澤康臣さんを4月7日の大竹まことゴールデンラジオにお招きし、室井佑月とともに、信頼が揺らぐメディアのあり方や、SNSで正しい情報を見分ける方法を伺った。

室井「私もう、メディアの正しさが分からなくなってきちゃってる。」

「非常に難しいですよね。メディアの正しさの言い方を変えれば、メディアに対する信頼度ということですね。メディアが信頼できるかどうかは、今世界中で揺らいでいます。」

大竹「そうなの?」

室井「世界中なんだ?」

「アメリカを見てください。日本よりよっぽどひどいですよね。」

大竹「そうだね。Qアノンとか陰謀論が大手を振って歩いてる形になっていますものね。」

「昔、日本の新聞に対する批判には「どの新聞も書いてること同じじゃないか」というのがありましたが、今はだいぶ変わってきました。例えば入管法の問題でも新聞によってだいぶ論調が違います。アメリカはもっと違っていて、保守的な人は保守的なメディアばっかり、リベラルの人や左派の人は左のメディアばっかり。」

室井「きっと好きな情報を選んじゃってるんですよね。でも自分が「こっち側」なら「こっち側」を応援している新聞社を応援したいんだけど、「こっち側」の新聞を買っちゃうと閉じこもった人間になっちゃう。」

「それは今、SNSで起こっていることですね。あっという間に敵と味方にパキッと割れますよね。だから議論じゃなく喧嘩になってしまう。「論破」が流行る理由はそこですよ。相手の言っていることが100%間違っていることなんて、そうそうないんです。」

大竹「でもネットの世界では論破王とかいろんな人が出てきますよね。」

「分かりやすいですからね。勝つか負けるか、倒すか倒されるか。そうなってしまったら「もうちょっといい答えを見つけよう」と、お互いのいいとこどりをして、プラスの方向に行こうという風にはなりません。」

室井「歩み寄りが全くない。」

「また「違う部分は置いといて、重なる部分を進めよう」というのは、SNSでは本当に不得意ですよね。」

大竹「それを助長するかのようにアメリカも真っ二つになりました。しかもその2つが拮抗しています。」

「それが、非常に困った形で現れた、あるいは利用した人たちが出てきたのが、2016年のトランプさんが当選した選挙ですね。SNSでものすごく拡散するのは、不快感とか腹立つ情報なんです。」

大竹「そのSNSの情報は正しいのか、僕たちはどうやって見ればいいのでしょうか?」

「見分ける方法は自分で考えるしかない。ただポイントはいくつかあります。最も大切な基本技は、その情報はどこから来たのか、誰が言ってるのか、あるいはどの機関が言ったのか、そういう出典ですよね。「これはみんなに知らさなきゃ」と思っても、誰が言ってるんだろうと考えを戻せば、もう一段深く自分で考えることができるようになります。「この人は信用できる」、あるいは「ちょっとネットで調べてたら、この人はいつもこんなことばっかり言って、あんまり信用されてないっぽいぞ」とか、拡散する前によく考えることができると思います。」

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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