ハイヒールを履いたお坊さん 西村宏堂「観音様のように着飾りたい」

ハイヒールを履いたお坊さん 西村宏堂「観音様のように着飾りたい」

Share

どちらかというと地味で質素なイメージがある仏教ですが、観音様はきらびやかな装飾品を身に着け豪華絢爛に見えます。4月4日の「くにまる食堂(文化放送)」では僧侶でメイクアップアーティストでLGBTQの西村宏堂さんが、観音様が豪華絢爛な理由について教えてくれた。

邦丸「観音様は色んな装飾品を身に着けていたり、身に纏っている衣服も当時としてはブランド品を着ているようにも見えますが、これには意味があるそうですね?」

宏堂「私、自分がお化粧したりとか、ハイヒールを履いてオシャレをするのが小さい頃から凄く好きだったんですね。でも、だんだん大人になるにつれて、こういった私がお坊さんになっていいのかな?仏教の世界に受け入れられるのかな?って心配していたんです」

邦丸「はい」

宏堂「私が僧侶になる時、仏教の研究をしている父が『観音様のことを思い出してごらん。観音様は何を着てる?』と言ったんです。私たちは毎日お経をあげる時に阿弥陀様と観音様を見ていますが、観音様は冠を付けて、凄く豪華な装いをしていているんです。華厳経というお経の中に観音様のセリフで『私のような素晴らしい菩薩になりたいのであれば、素晴らしい身なりをし、頭脳明晰で力強い体を持ち、優秀なお付きの者を従えなさい。それでこそ周りの人にメッセージを届けられる。もし、あなたがボロを着ていたら、他の人たちはあなたのことを尊敬して話を聞くだろうか?』このように装いを綺麗にすることを薦めているようなお経もあるんです」

邦丸「へぇ~」

宏堂「今まで私は仏教って質素でつまらないものだったらイヤだなぁと思っていたんですけど、多様な教えが仏教にはあるということがわかったんです。みんなが仏教で着目してるところはミニマリストであったり、欲がないとか、そういうところだと思うので、幅広い仏教の教えを知ることによって『私も着飾っていいんだな』とか『オシャレをすることで、もっと色んな人にも話を届けられるのかな』というふうに感じました」

邦丸「着飾るというのは一つの手段で、目の前にいる人に話かけたい時、その人が『うぉ、この人スゲー!』と思ってくれたら、アプローチしやすいってことなんですかね?」

宏堂「そうですね」

番組では、他にも西村宏堂さんが色々なお話を楽しく伝えてくれています。興味があるという方はradikoのタイムフリー機能でお楽しみ下さい。

「くにまる食堂」は平日朝11~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

で開く

※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。

Share

関連記事

この記事の番組情報


くにまる食堂

くにまる食堂

月~木 9:00~13:00

その他の主な出演者
CLOSE
その他の主な出演者

リスナーが今気になる政治・経済・エンタメ情報をお届けし、リスナーの意見を紹介する機会を充実させ、”知りたい””言いたい”気持ちに応える場所になります。 毎日通…

NOW ON AIR
ページTOPへ