森永卓郎「色々な意見があるということが放送法の中立」放送法文書問題について語る
3月20日放送の「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送)では、パーソナリティの大竹まことと経済アナリストの森永卓郎氏が、安倍政権時代の首相補佐官が特定のテレビ番組をめぐって総務省と交わしたやりとりを記録した「放送法文書問題」に関する、大谷昭宏氏のコラムを取り上げた。
森永氏 「テレビの報道の人たちが政府からの圧力で番組ごとにバランスをとらなければならない。一つの番組でバランスを取るということになると萎縮しちゃうわけです。色々な番組があって色々な出演者がいて、色々なことを言っているというのが私は中立だと思うんですけれども、番組内でバランスの取れたことをやれと。(政府は言っている)これは高橋さんが総務大臣のときに始まったわけではなくて、その前から傾向があったんですけれど、(圧力が弱まったかというと)むしろ今の方が強くなっていると思うんです。テレビとか(出演しても)何も言えなくなっちゃって・・・」
大竹 「何も言えなくなっちゃってはすごいですね」
森永氏 「本当にそうなんですよ。今でもバリバリでやっているコメンテーターの人達の多くがテレビでは本当のことを言わないようにしている・・・というのもテレビでは言えないんですけれども(笑)それでね、大谷さんとか田原総一朗さんとか鳥越俊太郎さんだとか、そういった人たちがどんどん干されているんです。私のような極端な人はもっと干されていて。去年二つ大きな事件があって。情報番組ニュース番組で、『森永さん番組リニューアルするので今回で降りてください』って言われて、わかりましたって言ってその後(その番組を)見たら、リニューアルされたの私だけだったっていう(笑)」
大竹 「森永さんそういうの笑い飛ばしちゃうからすごいよなぁ」
森永氏 「私の意見正しいというわけではなくて、色々な意見があるということが放送法の中立ということだと私は思うんです」
大竹 「ただでさえテレビも視聴率は昔に比べたら落ちまくっているという現実があるわけですよね。世の中は上手いこと切り抜けたやつが勝ちみたいなことになっていくと、全部がずれちゃう」
〈参考記事〉
「放送法文書問題」めぐる危機感 なぜテレビ局は抗議声明出さないのか
「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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