「おばけ」ソング特集再び！ 「怖い」より「楽しい」「かわいい」の割合多し!?

4月2日の「鷲崎健のヒマからぼたもち」（文化放送）、『タケスクリプション　日曜名曲集』の選曲テーマは「おばけ２」！ 昨年8月14日に続いて2度目の「おばけ」特集となりました。なお今回から久保朱莉アナウンサー（文化放送）が出演しています。

鷲崎健「去年、おばけの特集はやりましたけどね。1904年の4月2日にラフカディオ・ハーン（小泉八雲）が、『怪談 (Kwaidan)』を刊行したらしくて、それに紐づけまして。1曲目はこちら、聴いてください！」

♪「幽霊は踊る」／コロムビア・ナカノ・リズム・ボーイズ

鷲崎「さあ、1曲目からブチカマしてやりましたけど（笑）」

久保朱莉「どういうジャンルなんだろう、と思いました（笑）。おもしろいですね！」

鷲崎「戦前ジャズ歌謡というのがありまして。日本でもジャズがレコード文化に貢献したんです。前にもかけたことありますが、中野忠晴とコロムビア・ナカノ・リズム・ボーイズは、本格的なジャズグループを作ろう、ということで中野忠晴さんという、『天才』と言っていい方が組みました。

昭和7年からやっていたリズムボーイズですけど、この曲が出たのが昭和14年。第二次世界大戦勃発、いくさ苦しい世界大戦ですから1939年ですかね。この年の流行語を調べたら『産めよ殖やせよ』なんですよ。世界大戦で『産めよ殖やせよ』と言われたら、僕らの勝手な解像度では貧困と暗い日本の世相を想像しますけど、こんな底抜けに明るくて楽しい曲があったんですね」

久保「ポンポコポンポ、というのは木魚ですか？」

鷲崎「木魚っぽいやつですね、たぶん（笑）」

久保「体がついノッちゃうような。癖になる音楽ですね！」

鷲崎「続いて……暗い曲ですが、聴いてください（笑）」

♪「幽霊船」／麓健一

鷲崎「どうだ、参ったか（笑）」

久保「参りました（笑）。『初めまして』の音楽でした」

鷲崎「こういうインディー系のフォークの曲をかけるとTwitterになんの書き込みもなくて、毎回『かからなかったのかな？』と思うぐらいなんですけど……」

久保「きょうは反応していただいていますよ！ 『こういう退廃的なサウンド好きだな』」

鷲崎「あ～、うれしいですね！ 日曜の昼からAMでかけるものではないですが（笑）。

麓健一さんという期待のシンガーソングライター。去年、11年ぶりに新譜が出まして。『3』というアルバムです。しみじみというか、おどろおどろしいというかね。ロウソクの炎のように揺らぎながら美しく、儚く、みたいな感じで。

奄美大島で生まれた方らしいです。東京インディーシーンの中でいろんな人と交流して、払えなくなったシェアハウスのお金を七尾旅人が払った、というエピソードがあるらしいです（笑）。次は明るい曲でございますよ！ 明るくてかわいい！」

 ♪「さんびきのおばけ」／タンポポ児童合唱団

久保「かわいい。『僕の弟子にしちゃった～』」

鷲崎「弟子にしちゃったんですね（笑）。先週もかけたんですけど、同じアルバムのタンポポ児童合唱団の曲です。

こういう子供コーラスもの、いくら調べても……。作詞：岡野絵里子さん、作曲：菊地雅春さん、というのは、なんとかわかったんです。岡野さんは詩人の方、菊地さんもいろんな曲を書いています。『いろんな曲を書いています』だって（笑）。情報はあまりないんですけど、子供のコーラスものにしかない良さがありまして、今後もいっぱいかけていくと思います。

最初に会ったのが四角いおばけで、たたんで。長いおばけをリボンにして、最後は丸いおばけで、ダンクシュートを決めています。けっこう身体能力が高い（笑）！」

久保「『僕』、上手にやっていますね（笑）」

鷲崎「そりゃ弟子にもするわ。続きましてはこちら！」

♪「星々のおばけ」／麻里圭子

鷲崎「麻里圭子さん、そしてボーカル・ショップ、荒川少年少女合唱団の皆さんが参加されている曲です。とても有名な作家さんが作詞をしております、星新一さんなんですね。作曲が越部信義さん、『ドラえもん』『パーマン』の曲、『おもちゃのチャチャチャ』などでおなじみです。

『21世紀のこどもの歌』という名曲ぞろいの企画アルバムがありまして、1970年に出ましたね。どの曲も素敵なので、見つけたら手に入れたほうがいいと思います。じゃあ最後に、この曲を。有名な方には有名な曲です！」

♪「ゴーストバスターズ」／渡辺めぐみ

鷲崎「さあ、いかがですか（笑）」

久保「Twitterでも反応が分かれています（笑）。『来たー！』っていう方、『初めて聴いた。日本語バージョンあるのか！』っていう方」

鷲崎「有名な映画、『ゴーストバスターズ』のヒットにあやかって作られた日本語版、歌うのは渡辺めぐみさんです。こういう洋楽の日本語カバーが大好きなんですよ。出来がいいやつも悪いやつも（笑）。自分でも何曲か洋楽カバーをリリースしたぐらい。こういう文化を絶やさないために、この番組で……『忘れてやらないぞ』（笑）！ バンバンかけていきたいです」

 

「鷲崎健のヒマからぼたもち」は日曜午後2～4時、文化放送（AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko）で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。