知っておきたい「ロービジョン」!見えるけど見えないもの、見て見ぬふりしてないですか?

知っておきたい「ロービジョン」!見えるけど見えないもの、見て見ぬふりしてないですか?

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3月29日に文化放送開局記念ウィーク特別番組として、『知っていますか?ロービジョン~0と1の間Vol.2』という番組が放送された。サヘル・ローズ氏をパーソナリティに迎え、ロービジョンについてや、様々な視覚障碍者についての取り組みを紹介した。番組内で、自身もロービジョン者であり、番組企画者でもある文化放送ディレクターの白石仁司氏が、日本ではまだまだ知られていないロービジョン者の思いを語った。

そもそも、「ロービジョン(Low Vision)」とは、何らかの原因により視覚に障害を受け「見えにくい」「まぶしい」「見える範囲が 狭くて歩きにくい」など日常生活での不自由さをきたしている状態を指す。具体的には、「足元のゴミ箱に何度もつまずく」「暗い場所で急に歩き方がゆっくりになる」「手を挙げて微笑みかけたのに黙って通り過ぎて行く」などが挙げられるようだ。

日本では、まだ「ロービジョン」という言葉が一般に浸透していないのが現状で、番組冒頭でスタッフによる街頭インタビューの結果が放送されたが、知っていると答えた人は0であった。この番組の企画者でもあり、自身もロービジョン者である白石は、「ちょっとずつ広めていければいいかなと、肌感覚としてもほとんどの人はロービジョンという言葉は知らない」と語った。

白石は、20年近く前に緑内障が見つかり、片目が病気の進行によってほぼ見えなくなり、良かった方の目も、去年ぐらいから病気が進行してきたという。

白石自身は、目が見えなくなってきているという症状に直面して一番難しかったことは、周囲の人間に自分の状況を伝えることだという。「どう見えてるのって聞かれると、たとえばテレビはどう見えてる、本はどう見えてる、歩く時はどうだ、人の顔はどうだ、動いてるものはどうだ、いろんな場面で本当に細かい説明が必要になる」これは白石によるほんの一例で、ロービジョン者それぞれに、見えるもの見えないものの範囲は変わってくるようだ。

そんな白石がこの番組をやりたいと思ったのは、自身だけでなく、ロービジョン者には様々な人がいると感じたからだという。白石は「傍から見ると全く普通に見えるけれども、こちらとしては見えてないところがたくさんあることを少しでも分かってもらいたい」と理解を求めた。

番組中では、その他にも様々な視覚障碍者のための取り組みや、視覚障碍者を助けようとする人を紹介した。そちらは是非タイムフリーで。

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