「ナメんなよ、みたいに思って…」大谷翔平の二刀流スタート時を荒木大輔が振り返る
WBC優勝!侍ジャパンが世界一奪還!その興奮が冷めやらぬ3月24日のくにまる食堂に、野球解説者の荒木大輔さんがご来店。今や世界的な大スターになった大谷翔平選手の新人時代を伺った。
邦丸「大谷翔平さんと荒木の接点は?」
荒木「彼の入団の時、僕はヤクルトのピッチングコーチ兼チーフコーチをしていて、スカウトの人とも話をする立場にいたから、色々聞いていました。もうにかく「すごいピッチャーがいる」「バッターもすごいんだ」っていう話で、「じゃあヤクルトで取ってくださいよ」って言ったら「でも彼は日本のプロ野球行かないって言ってんだよ」ということでした。」
邦丸「最初からもうメジャーリーグ行きたいって言ってましたもんね。」
荒木「だから無理なんで「ウチは行かない」と。そういうこともあって大谷君には注目していました。日本ハムで二刀流としてスタートを切った時の「ピッチャー大谷翔平」は、本当に荒削りで、「まあこれぐらいだったら他でもまだ出てくんじゃないの?」みたいな感じの話はしていました。ただ打つ方は、とんでもない飛距離を出したりしてたので、「すごいね、本当に二刀流やるのかな?」と、楽しみに見せてもらってました。」
邦丸「そこで大谷翔平を「本当に二刀流で行こうよ」って迎えたのが、ファイターズの栗山英樹監督。荒木さんと栗山さんは現役時代のチームメイトでもあるし、当然よく知っている。」
荒木「はい。その後、二刀流へと進んで行く過程だったかな?栗山監督と話す機会があって、「本当にやるんですか?」って言ったら、「やるよ」って簡単に言ってました。」
邦丸「正直言って、荒木さんから見て「二刀流」ってどうでした?」
荒木「僕らはやっぱりピッチャー部門だから、魅力はやっぱり160kmのストレートなので、ピッチャー大谷翔平を思い描いてました。あの時代に、両方やるっていう感覚はないんですよね。できると思ってないですし、「プロ野球だよ?」って、「なめんなよ」みたいな、もうそんな感じだったんですよ。」(笑)
邦丸(笑)
荒木「これは、ほとんどの人がそうでしたよね。「アマチュアじゃないんだよ」「高校野球じゃないんだから」「それは無理だよ」って言う感じに思ってたんですが、でも彼の練習を見たりとかゲームの姿を見てたら「いや、これはできるね」と。あとは登板した後の回復具合とか、僕らは一緒にやってないから分からないので、そこだけがネックになるのかなっていう感じでした。能力からすれば両方やってもおかしくないと、だんだん思うようになって、ある時、栗山監督の元に言って「もう僕は支持してますんで、是非頑張ってください」って、見てみたくてお願いしに行った記憶はあります。」
この後の「くにまる食堂」では荒木さんから見た栗山英樹監督の人となりに迫る。詳しくはradikoのタイムフリー機能でご確認下さい。
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