求められる地方自治体の少子化対策。合計特殊出生率1.41から2.95まで劇的に回復した「奇跡の町」奈義町が奇跡を起こせた理由は?大竹「一地方が大きな快挙を遂げた」
3月22日「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)、では、岡山県奈義町の少子化対策について取り上げ、大竹がコメントした。
4年に一度の統一地方選挙の告示が明日に迫る。国の少子化対策が乏しい中、自治体が独自に子供を産み育てやすい環境づくりが求められているが、実際に成果を上げた岡山県の「奇跡の町」と呼ばれる地方自治体について取り上げた。
奈義町は1955年に9000人近かった人口が、過疎化で減り続け女性1人が生涯に生む子供の推計数合計特殊出生率は2005年の時点で1.41まで落ち込んだ。しかし、街を挙げた子育て支援の結果、近年の合計特殊出生率は2を超えるまでに回復した。14年には2.81。19年には2.95に達した。
この奈義町の奮闘は1995年から始まった平成の大合併により、2002年に津山市や他の勝田郡の町との合併が議論されたものの、いずれの市町村とも合併しないことを住民投票で決定。それ以降、子供医療費無料化や進学費用支援など、子育てしやすい町づくりと移住者誘致に力を入れた結果だ。
平成の大合併では、国は、住民発議制度の創設や、合併特例債に代表される財政支援策のほか、中核市や特例市など権限を拡充した都市制度の創設、市や政令指定都市への昇格の際の人口要件緩和などによって、市町村の自主的合併を促してきた。05年の合併三法によって合併特例債に期限が設けられたことで合併が加速した。市町村の総数は、95年の3234から大幅に減少し、総数は1727になっている。
大竹は、この奈義町について感じたことを次のように語った。
大竹「地方はこの当時、合併の大嵐が日本を襲ったわけだ。いろんな市町村が合併して、合併すれば、国からお金も出て、その代わり市町村はどうするかって言ったら多分2つあった区役所とか事務所とかいろんなものを整理し統合して一つにして、それで、国からの援助金?補助金?分かりません。何かをもらいながら生き延びようとみんなしたわけで、それが平成の大合併だったわけだよね。だけど、この町はそれを拒んだ。合併しません。今まで通りにやってきますという風に言ったわけだよ。で、この町が今、出生率が2.95。まーすごいよね。だからこの街はいろんなことやって、これを盛り上げようとしたんだろうね。地方の自治って大変なこともあるけども、中央の言うことを聞いてれば、まあまあ、そつなくやっていけるみたいなのが多分地方にはあったんだと思うんだ。こうやって国にちょっと立てついて、自分たちは自分たちでやっていきます。みたいなところは、やっぱし自分たちの良いか悪いか別にして、時事をちゃんとやっていこうと思ってる。そういうところが出生率もこれだけ上げて注目される町になってる。これから選挙もあるわけだよね。選挙もあるけども、まあどの党でも、特に与党の方が多いかな?地方とのつながりが深くて中央と地方がパイプで繋がってるみたいな、そういうところで地方自治も行われている。中央の言うことにあんまり逆らわない地方がとってもある中で、ちょっと俺にはこの一地方が大きな快挙を遂げたように思えるね」
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