ウクライナ電撃訪問の岸田総理、その安全保障の考え方で大丈夫!?
3月22日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーター、経済アナリストの森永康平氏と番組パーソナリティの寺島尚正アナウンサーが、昨日、ウクライナを電撃訪問した岸田総理のニュースについて意見を交わした。
「会談前に民間の報道機関に報じさせる、岸田内閣の危機管理に懸念」
寺島尚正アナ「岸田総理は21日、訪問先のインドから日本に帰国せず、ポーランド経由でウクライナに入り、首都キーウでゼレンスキー大統領と首脳会談を行いました。この後、両首脳は共同記者会見に臨み、岸田総理は『何としても広島サミットまでにウクライナを訪問し、ゼレンスキー大統領と直接話し、日本の揺るぎない連帯を伝えたいと強く願っていた』と述べました」
このニュースについて森永氏は、
森永康平氏「海外のメディアなどを見ていると、結構中国の習近平さんとロシアのプーチンさん会談との時期がたまたまピッタリ合っていたので、結構そこを対峙して報じています。これは狙ってやったのかはわからないですけども、結果的にはいわゆる西側諸国・G7とウクライナ、その一方でそれに対する中国・ロシアの構図が結果的にはより鮮明になったということで、そういう報じ方を海外ではしているなあという印象を受けますよね」
寺島「この岸田総理ですが、ロシアによるウクライナの侵略は、国際秩序の根幹を揺るがす暴挙だ。キーウとブチャを訪問し、惨劇を目の当たりにして、このことを改めて強く感じていると強調しました。そして5月のG7広島サミットでは、法の支配に基づく国際秩序を守り抜く決意を示すとともに、国際社会が直面している食糧問題にも取り組む意向を示したといいます。さらに岸田総理はこれまでに決定や表明をしている総額71億ドルのウクライナへの支援を着実に実施するとした上で、新たに殺傷能力のない装備品を支援するため、NATO・北大西洋条約機構の基金を通じてウクライナに3000万ドルを拠出するほか、エネルギー分野での新たな無償支援として、4億7000万ドルを供与すると明らかにしました。
これについて、森永さんはどうお考えですか?」
森永「この日本の報道を見ていて驚いたのが、ウクライナに行く前にポーランドを経由したじゃないですか。あのタイミングでもう、普通に報道に抜かれて(報じられて)いて、それって大丈夫なのかな?って。安全保障といいますか、普通に軍事的な機関とか設備から見れば、そういうのを偵察して抜くっていうのも出来るかも知れないですけど、民間の報道カメラがそういう映像を撮れて流せてしまうってことは、事前に情報が洩れまくっているわけですし、今のところ何もないからいいですけど、そのあたりの安全保障の考え方って大丈夫なのかな?って」
寺島「警備は日本から連れて行くとしたって、限られた人しか行けないわけですしね、ということは警備を訪問国に任せているということですもんね」
森永「と思うんですよ。僕はあの報道を見て違和感を覚えましたし、てっきりゼレンスキーさんと会いましたと。その帰りにポーランドに寄っているところを捉えました、ならわかるんですけど、『これから行きます』というのを普通に民間のカメラが抜いてしまっているということ自体に、僕は問題があるし、『大丈夫かな?こんなんで』と思いました」
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