森永卓郎「お茶を濁そうとしている」物価高対策で「低所得世帯に一律3万円給付」
3月20日放送の「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送)では、経済アナリストの森永卓郎氏が、政府が新たな物価高対策として2兆円超を支出する方針を固めたことについて語った。
物価高対策のポイントとなっている「低所得世帯への3万円給付」「子育て世帯への5万円給付」について森永氏は「住民税非課税世帯に一律3万円給付して、それとは別に子育て世帯には子供一人当たり5万円給付すると。物価高で国民生活が苦しいのは事実です。でもそれは、低所得世帯とか子育て世代だけではないわけで。例えば2020年度の特別定額給付金のときは、国民一律に配ったわけです。今回は、低所得世帯と子供だけっていうのがなんなんだと。物価高でみんな苦しんだぞ、というのは野党も言ってるんですけれど、一切言うことを聞かないうえに、子供1人5万円配れば出生率も上がるし一石二鳥でしょうと言ってるんです。あのね、5万円配ったからって子供つくるかっていうとですね・・・だってこれ一回限りなわけじゃないですか。子育てってずーっと、20年くらい続くわけですよ。つくろうかなっていうインセンティブにもならないと私は思うんです。岸田政権はこういう極めて少ないのでお茶を濁そうとしてるというのがなんなんだっていうふうに思いますけれど」と難色を示した。
また、新聞各紙で内閣支持率が上昇している要因については、「日韓首脳会談で韓国側が大きく譲った。外交が大きく進んだということで支持率が上がっているというか。割とですね、世論調査に答える人は直近のニュースに反応する傾向があるので。既に旧統一教会の問題とか、防衛増税の問題とかってちょっと忘れてきちゃっているのかなと思います」と説明した。
〈参考記事〉
物価高対策に2兆円超、LPガス補助は「推奨事業」に…低所得世帯に一律3万円
内閣支持率4カ月ぶり3割超 日韓関係「改善期待」64% 世論調査
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