「セコいですね…」 低所得世帯に3万円給付
3月16日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、木曜コメンテーターで京都大学大学院教授の藤井聡氏と寺島尚正アナウンサーが、低所得世帯に3万円給付というニュースについて意見を交わした。
藤井氏「“低所得者”の定義を変えて予算絞るんですよ」
政府は、新たな物価高騰対策として、低所得世帯に一律3万円を給付し、低所得の子育て世帯には、さらに子ども1人あたり5万円を給付する方針を固めた。
寺島アナ「藤井さん、この給付金はどうでしょう?」
藤井氏「セコいですね…。アメリカはトランプ大統領在任時、2020年3月にコロナが拡大したときに『お金配ろう』と言って、国民1人あたり平均で80万円配っているんですよ。12月になっても、みんなしんどそうだから40万円をポーンと配ったんですよ。2021年にバイデン大統領になってからも、まだみんなしんどそうだから、80万円をポーンと配ったんですよ。だから、コロナになってから平均で1人あたり合計200万円配っているわけですよ。5人家族で言ったら1000万円配っているわけです。日本は10万円を1回。それで、低所得の人に3万円。で、子供1人あたり5万円。ガキの使いか!」
寺島アナ「『一応、やっときました』みたいな感じなんでしょうね?これね」
新たな給付策は、今年度予算の予備費を使って、地方自治体が対策を進める原資となる「地方創生臨時交付金」に特別枠を設ける方向で検討するという。
寺島アナ「藤井さんのお話を聞いていても、『違うだろ、額が』ということですよね。本当に効果的にやるのであれば」
藤井氏「『低所得者』って言っとけばね? その定義を変えることでいくらでも予算絞れるんですよ。全体の1%にすることもできれば、全体の40%にすることも一応できるわけじゃないですか。こう言っておけば、プライマリーバランスを傷つけなくて済むと思ってるわけですよ。ちゃんと金配れ!」
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