3月13日（月）ONAIR　片山右京　DREAM REVIEW レポート！！

今月のゲストは、2000年シドニーオリンピック、女子マラソン代表として出場したオリンピアン、市橋有里さんをお迎えしてお送りしました。

アスリートの泥臭さが見当たらない市橋さん(とてもエレガントだと、言い続ける右京さん)

1998年の東京国際女子マラソンを振り返って・・・

― 大会で2位になった時、最後、同タイムで胸の差だった。
その時は、ラストスパートの練習をしていて・・・当時はタイムではなく、駆け引きのレース展開だった。
今だとタイムを追っていく大会が多いけれども、とにかく駆け引きの時代だったので、経験豊富な浅利純子さんが最後まで来て、最後の1キロ過ぎてからスパートをかけるから、トラック勝負だと言う感じで監督から言われていた。同じチームに800メートルの日本記録を持っていた選手がいたので、その方に付き合ってもらって、ラストスパートの練習をしたですけど、最後200ｍで行ってまた100ｍで抜き返されると言う結果でした…
泣きそうな顔してゴールしていました。

その後の世界選手権で史上最年少でメダリストになった市橋さん。

― （東京国際女子マラソンで）浅木さんとのデットヒートがあって…最後はゴールし、惨めな顔をしていたので、絶対、世界選手権では笑ってやろうと思って。
最後、北朝鮮の選手が優勝したんだけれども、その選手はすごい顔をしかめてゴールしていたので、自分は優勝したかのような感じで手を挙げてゴールをしました。笑

市橋さんは競り弱いそうで、競ってしまったら「どうぞ」ってなってしまうんだとか。
だからアスリートに、向いてないのかなあと思う。と、笑いながら話されていました。

 

高橋尚子選手との逸話について

― （シドニーオリンピックのレース中の話)給水の話で話題になる。
もう1人出場していた山口選手が、高橋さんが自分の給水を取れないことに気づいて、自分のボトルをQちゃん（高橋選手）に渡したんですね。そしたら高橋選手は、給水ボトルを同じ日本のチームの選手からもらえるんだと感動したみたいで、感動したまま今度は、私に渡してくれた。私もびっくりして…
日本人の中でもライバルはライバルなので、こんなことあるんだと思ってちょっと動揺しました。
そうしたら、Qちゃん（高橋選手）がいきなりスパートをかけたので、私は飲まずに捨てました。笑

「そこで、垣間見れたのが、黒市橋さんなのか？」と、笑う右京さんに、
最初から高橋選手が優勝候補だと思っていたので、ついていけば、確実にメダルが取れると思っていたので、もう1人シモン選手（ルーマニア）と一緒にスパートについていった。という市橋さん。

右京さんも、まさか裏でそんな興奮があるとは見てる人は思わないよね。と一言。（そのシーンはちょうどテレビコマーシャルで放送されなかったそうです。）

意外な一面を見て、ますます魅力的だと感じた。と、松井ＡＮ
右京さんも、ちょっとほっとしたなぁって思ったのが、市橋さんのアスリートの顔を垣間見せてくれたこと。
この番組では、失敗談とか挫折の話で勇気づける言葉をもらうんですけども・・・
陸上ってシンプルだけど、体にこたえるスポーツだから、あちこち痛くなったり、怪我との戦いだったり、いつか来る引退の時とか、自分の中で見えないものが迫ってくる時、アスリートで、(失礼なことを言うけれど、)オリンピックでメダルが取れなくて、史上最年少で取ったメダルが1個、これを振り返ると悔しかったりしますか？

― もう少し続けておけばよかったと言うのはあります。
でも、苦しい時代があったけれども、乗り越えられたのは、家族だったり、周りの人たちだったなと思うので、そういう人たちにちゃんと感謝することを覚えたなと思います。

時間が経っても本当は、一生消えないと思うけども、それがまた自分を作っているところもあるからね。
もともとポジティブな性格ですか？

― 人見知りでこんなにしゃべるとは家族は思っていないと思います。
いつの間にこんなにしゃべるなったのみたいな、ほとんどしゃべらない子だったので、マラソンを1人黙々と走るタイプの子でした。

最後に、この番組を聴いているリスナーにメッセージを貰いました。

夢を持ってから7年後に叶えることができました。
中学3年生の時にオリンピックに出たいと言う夢を持って7年後、無事に叶えることができたので、まずは強く思い続けること。絶対壁にぶつかることもあると思うので、そういった挫折も、後々になって役に立つことたくさんあると思うんです。
だから今は、そういう時期だと踏ん張って、粘り強く頑張ることが夢を叶える一歩になるのではないかと思います。

 

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