相次ぐアメリカの銀行破綻は特殊!? 初期対応の「預金保護」の効果

相次ぐアメリカの銀行破綻は特殊!? 初期対応の「預金保護」の効果

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3月14日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、火曜コメンテーターで上武大学教授の田中秀臣氏と番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、相次ぐアメリカの銀行破綻について意見を交わした。

稚拙な経営をする銀行に預けるのはおかしい!

アメリカ財務省と中央銀行にあたるFRB、連邦預金保険公社は経営破綻したシリコンバレー銀行に関して、すべての預金者を完全に保護するとの共同声明を発表。シグネチャー銀行も破綻していて、バイデン政権は金融サービスの安定に向けた対応を強化する。

「これは田中さん、どうご覧になりますか?」(寺島アナ)

「“予想外のリスク発生”という感じですよね。おそらくアメリカの政策当局者も、シリコンバレー銀行とシグネチャー銀行の破綻は予期していなかった感じですよね。特殊事例なんですが、こういったことが信用不安に拡大していく可能性も否定できないので、ともかく預金保護をしていく姿勢を打ち出したということでしょうね」(田中氏)

「日本時間3月13日22時からバイデン大統領が演説を行って、“銀行システムは安全だ。アメリカ国民は自信を持っていい。銀行に預金をしているすべての人々は安心すべきだ。預金は保護され、お金にいつでもアクセスできる”と述べました」(寺島アナ)

「シリコンバレー銀行やシグネチャー銀行に預金していた人たちは、テック企業だとかスタートアップ企業、あとは仮想通貨で儲けていた人たちが中心で。率直に言って、預金者たちにも“そんな稚拙な銀行に預けるのはおかしいだろ”という声もあります。銀行も銀行だし、預金者も預金者なんだけど、それでも信用不安につながる可能性があるので、政府が乗り出して預金者保護をして、経営陣や株主は一掃するということをやってました」(田中氏)

「このバイデン大統領の発言もあってか、NYダウは前日に比べて約マイナス90ドルでおさまっているそうですね」(寺島アナ)

「預金保護を強くやるという初期対応が効いたのと、“特殊なんじゃないか”とみんな思ってますから、“むしろガクっと下がっている今が買い時だ!”と思う投資家がいるんじゃないですか」(田中氏)


「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~8時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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