大竹「日本だけの問題ではなく世界の問題」原子力発電の今後を語る
3月13日放送の「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送)では、パーソナリティの大竹まことと、経済アナリストの森永卓郎氏が、福島第一原発事故収束作業の長期化に伴い、汚染水を浄化処理する際に出る廃棄物置き場の容量が間も無く限界に達するという記事を取り上げ、原子力発電利用の方針について語った。
森永 「12年間やってて事態は悪化しているわけですよ。燃料デブリを取り出して処理して綺麗にするって言ってたのに12年たって1グラムも取れていないっていうとてつもない被害が出るんだっていうのがわかったわけですよね。自民党は原発依存度を下げていくって言ってたんですよ選挙の時には。それが手のひらを返して「長期間(原発を)使い続けますよ。新設も増設もします!」っていうのはおかしいと私は思うんです。筋が通らない・・・放射線廃棄物の最終処分場だってまだあたりもついてないっていう状況なわけじゃないですか」
大竹 「だから、その最終処分場の話をずーっと抜きにして今日まで話が進んできてるんですよね」
森永 「私は信じられないんですけれど・・・」
大竹 「一時的にちょっと動かそうかなっていうのであればまだ理解できるんですけど、方向としては脱原発だと。ところが、今の政府の方針は中、長期的に原発依存っていう方向に走っているわけですよ。だから向いている方向が全然違う」
また、福島県が、水素エネルギーや太陽光だけではなく小型水力ダム、地熱、風力などを使用し、2040年を目標に自然エネルギー100%県を目指すとしている記事もとりあげた。
大竹 「そんな遠くないよね、これまでに福島は色々な手を尽くして色々なことをやって、原発のいらない社会を作ろうと新たな決意をしたという記事が載っているわけですよね。こういういち地方がやろうとしていることと、国がやろうとしていることと、ちょっとズレているじゃないですか。こういうときはどうなるんですか?」
森永 「どうなるっていうか福島は頑張るんでしょうけど、国はなぜ原発かというと自然エネルギーでは全然足りないから原発を動かさないとダメなんだって言っているんですけど、なんで福島ができるのに国ができないんでしょうね。すごく不思議な気がします。まぁでも、特に原発には色々な利権があるわけですね・・・」
大竹 「でも、日本だけの問題じゃなくて、世界の問題として考えれば、この地球号をどこに運んでいくんだろうっていう大きな問題ですよね」
森永 「特定の人の利権で話をするのではなくて、日本と日本人が将来に向けてどういうふうにしたら幸せなんですか?っていうのを基準に考えて欲しいなと思います」
「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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