
珠玉の「炭酸」曲特集! アイドル史に残るド名曲も!
3月12日の「鷲崎健のヒマからぼたもち」(文化放送)、『タケスクリプション 日曜名曲集』の選曲テーマは「炭酸」! 1894年の3月12日に瓶のコカ・コーラが発売されたことにちなんだテーマでした。
鷲崎「コカ・コーラ自体ができたのはもっと前らしいですけど。瓶入りが発売されたのは3月12日だということで。今回、泣く泣く選べなかった曲がいっぱいあるんです。珠玉の数曲をお届けしましょう。1曲目はこちらですね」
♪「Rum And Coca-Cola」/Baron & Jordon
鷲崎「『Rum And Coca-Cola』という曲自体はとても有名です。1945年にアンドリュー・シスターズという世界的に有名なチームが歌って、世界的なヒットになりました。その前にカリプソの曲としてあったものをカバーしたんですけど。
Baron & JordonはVaudevillianのバロンさん、2020年に『上の助空五郎』さんに改名された方と、カナダから来たトランぺッターのジョーダンさんのユニットです。ジャズとかの曲を小気味よく演奏されていました。
上の助空五郎さん、けさTOKYO FMの番組に出ていました。ラジオでおっしゃっていたんですけど、本人は自身を『ボードビリアン』だと。ボードビルって、街中で話している人の声を聴いて、それをもとに風刺であったりコメディチックな歌にしたり、といった意味があるみたいですね。昔の舞台人はほぼみんなボードビリアン、という述べ方をされていて。
バロンさんも歌やって、ウクレレやって、タップダンスやって。スプーンをカチャカチャやって、というのもあって。口(くち)トロンボーン、パーカッション……があって、とても鼻歌的な歌も。
すごくメッセージ性があって、みんなで共感するような歌ではないかもしれないけど、鼻歌的なよさ、ジャイビー的なよさがある。眉間にシワを寄せて『あの政治家はなんだ!』『世間はどうだ!』とか大きな声で言うんじゃなくて、鼻歌で世の中を茶化す、みたいなことをしています。
きょうかけたのはBaron & Jordonですが、それ(鼻歌的な歌)は上の助空五郎としてやられているので、興味ある方は販売サイトをチェックしてみてください。続いてはこちらの曲です」
♪「YOU'RE IN THE SKY WITH SODA」/吉田政美
鷲崎「吉田政美さんは、さだまさしさんと『グレープ』を組んでいらっしゃいましたね。『マチャミ』なんて呼ばれていました。グレープは今年、アルバム出したんでしたっけ? (2月15日発売『グレープセンセーション』)
グレープ解散後、吉田さんは茶坊主というバンドを組んでいました。茶坊主が解散して、1980年に出した『My tune My turn masami』というアルバムがありまして、僕はCDで持っているんです。ソロとしてのミュージシャンの活動はここまでで、それからプロデューサー業になられる。
このアルバムは全体的に夏の感じ、あとリゾートとブラジリアンサウンドみたいなのが……まあ『精霊流し』も夏ですけど(笑)。80年といえばツイストがいて、サザンオールスターズがいた。そういう中で、お腹や足の裏にそんなに力を入れていない、というポップスも存在したんですね、当たり前ですが。続いてはこちら。スプライトの曲を聴いていただきます」
♪「スプライト・フォー・ユー」/柴田聡子
鷲崎「2017年の『愛の休日』というアルバムに入っている曲です。インタビューの記事があったので読んでみると、この曲に関して『どうでもいいかもしれないけど自分にとってはどうでもよくない部分を切り取って歌っている。そのどうでもよさに命をかけていきたい』と。簡単に『なるほどな』とわかるようなところは少ないかもしれない。難しい言葉で歌っているわけではないんですけど、なんでしょうね。
自分とか世界を映す、大きな鏡ではなく、たまたまキラキラしたもののかけら。人を映すために作ったわけではない、何かのかけら。そこにいる自分というのが、鏡に映ったものよりキレイに見えたり恐ろしく見えたり、というのがある。歌にはそういうものもあっていいと思うんですね。大きくてわかりやすい物語じゃない、小さくて散漫的な断片だけど、そんな歌というのを大事にしているんだろうなと思います。
炭酸特集、次が最後! いろんな曲があるんですけど、ド名曲を持ってきました!」
♪「初恋サイダー」/Buono!
鷲崎「どうですか、皆さん!? 大騒ぎだと思いますけど、スタジオの中では作家がうるさい(笑)!」
松井佐祐里「(笑)」
鷲崎「聴きてえのに一緒に歌い出して! 歌いたくなる曲ですけども。
ハロー!プロジェクトという、巨大で歴史もすごく長い存在ですね。そのBuono!の曲です。いろんなチームがあって曲数も膨大なんですが、その中でも、たとえば『ハロプロ楽曲大賞』みたいな企画があったら、必ず上位に入ってきます。アイドルの世界においてもとても大事な曲とされて」
松井「はい」
鷲崎「曲数の少ない、ライブハウスでやっているアイドルちゃんとかが、必ずこの曲を歌う、といっても過言ではないぐらい。いわゆるアンセムの曲になっています。嗣永桃子さん、鈴木愛理さん、夏焼雅さんという3人でやっていらっしゃいました。2017年に横浜アリーナで、『解散』という言葉は使われていないんですが、ラストライブが行われていて。僕、行っていたんです」
松井「おお~!」
鷲崎「ボロボロ泣きながら観ていました」
松井「元気の出る曲だな、と思いました」
鷲崎「そうなんですよ! 切なさもあるしロック感もあって!」
「鷲崎健のヒマからぼたもち」は日曜午後2~4時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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