東日本大震災から12年。青木「原発賛否以前の問題として、結論ありきで原発を再稼働したり運転延長することが間違いなのでは」

東日本大震災から12年。青木「原発賛否以前の問題として、結論ありきで原発を再稼働したり運転延長することが間違いなのでは」

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3月10日の大竹まことゴールデンラジオでは、明日3月11日で東日本大震災から12年が経つということを受けて、青木がコメントした。

今回は震災に関する報道を3件紹介し、青木に話を聞いた。

青木「たとえば、原発に賛成か反対かをとりあえず脇に置いて、新増設が正しいのか正しくないのかというのもちょっと脇において、たとえばその転換の中にこれも入ってるわけですよ。これまで、福島第一原発の事故後に定めたのが原則40年最長60年っていう運転期間があったんですけれども、これはまさに福島の事故の教訓として民主党政権下でしたけども定められたんだけど、これを事実を撤廃して60年以上の運転も可能にするんだけど、どうやって可能にするかっていうと、審査とか司法の命令で停止した期間を除外すると。それによって60年以上の運転も可能になると」

室井「やっぱり機械とか入れ物もあるんだから、耐久年数って考えてそうなっているんじゃないの?」

青木「これに関しては原子力規制委員会でも議論が紛糾して、以前金子さんも指摘されてましたけれども、5人の委員の1人である石渡さんっていう地質学の専門家、この人は反対した。なんて言って反対したかっていうと、我々が安全のために審査を厳格に行い、それが長引けば長引くほど運転期間が延びるじゃないかと。それはおかしくないですか?とこういうふうに石渡さんはおっしゃっていて、さらに言えば審査とか司法判断で長期の運転停止を余儀なくされるような、僕の言い方ですればね問題炉とか、ポンコツ炉ほど長く運転ができるということになっちゃいますよね。だから、根本的な矛盾であり、倒錯があるわけですよ」

室井「審査委員というか、意見を出し合う委員の人たちが、全然反対派の人がいないし、排除しながら作るって土台おかしいし」

青木「だからそれでも石渡氏はそうやって批判をしたんだけど、結局運転免除が決まっちゃうんだけど、ただ賛成に回った委員もこんなこと言ってるんですよ。我々は外から定められた締切を守らなければいけないという感じでせかされて議論をしてきた。つまり、要するに結論ありき運転期間の延長ありきなわけですよ。僕が思うのは、311の教訓って原発を使うか使わないかっていう議論以前の問題として、こういう初めに結論ありき、安全ありきみたいな姿勢でやったことが、311の福島事故を起こしたんじゃないかっていうことを考えると、原発賛否以前の問題として、こういうやり方で原発を動かしたりとか、再稼働したりとか運転延長することが間違いなのではないですか?それが、福島の事故を起こしたという教訓なんじゃないですか?っていうふうに僕はもちろん原発に対しては、懐疑的なんですけれど、原発を動かすにしてもですよ。こういう態度でやるのがまずいんじゃないのって思うんだけれど、そういうのも12年たって薄れてきているという政府の現状はちょっとまずいんじゃないか」

室井「12年だって。そんな経ったんだ」

青木「そうですね。早いですけどね」

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