今年の賃上げ「思ったより良さそう」経済評論家が期待を寄せるワケ解説
2月27日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、月曜コメンテーターで経済評論家の上念司さんと番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、総理発言を受けた賃上げの期待について意見を交わした。
「お金は出すから働きましょう!」という感じです
自民党は26日、第90回党大会を東京都内のホテルで開催した。岸田文雄首相はあいさつで「物価高から国民の生活や企業活動を守る。何をおいても物価高に打ち勝つ賃上げが必要だ」と述べ、政労使一体で構造的な賃上げの実現を目指す考えを示した。「エネルギーや食品の価格を抑え込むとの約束をこれからも守る」とも語り、追加の物価高対策の検討を示唆した。新型コロナウイルス対策では、3月からのマスク着用緩和や、5月からコロナの感染症法上の位置付けを引き下げることに触れ「新たな一歩を踏み出す時が来た。日常を取り戻し、暮らしを前に進めていく」と指摘。少子化対策に関しては「従来と次元の異なる子供・子育て政策を実現し、社会全体の意識を変える」と述べた。党是である憲法改正に向けては「時代は憲法の早期改正を求めていると感じている。野党の力も借りながら、国会での議論を積極的に行う」と意欲を示した。首相は安定的な皇位継承策にも言及し、「先送りの許されない課題で、国会での検討を進めていく」と表明した。
「自民党大会での総理発言なんですが、上念さんはどうご覧になりますか?」(寺島アナ)
「いいことを言っていると思います。賃上げの件は思っていたより良い回答が出そうです。トヨタとかホンダなんて即日満額回答でした。組合運動なんてやってないでとっとと働きましょう、お金払いますからみたいな感じになってるじゃないですか。コレが広がってくるといいのかなと思います。「ただ問題は中小企業と地方」ってすぐ言われるんですよ。私も講演でそういう質問をよく受けます。私は他の経済評論会や経済学者と違って経営者なので、こういう質問に対してはぶっちゃけた回答をするんです。要は、この流れを読めない経営者は才能がないから、経営をやってちゃいけないので逃げてくださいと言っています。「もし、そういう会社にお勤めなら、すぐやめて転職した方がいいです」「そういう会社は潰しちゃいましょう」と。「いや、うちの地方では…」と言う人もいますが、そんな地方、捨てちゃえばいいじゃないですか。それがスタンダードなエリアだったら出ていった方がいいと思います。でも、そういう地方にもちゃんとできる人がいて、うまく言ってる会社はあるんですけどね。」(上念氏)
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