今週はロックミュージシャンでオカリナ奏者の長友仍世さんがゲストに登場『宗次郎 オカリーナの森から』

今週はロックミュージシャンでオカリナ奏者の長友仍世さんがゲストに登場『宗次郎 オカリーナの森から』

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文化放送で毎週土曜午後17時15分から放送中の『宗次郎 オカリーナの森から』
パーソナリティはオカリナ奏者の宗次郎さんです。

長友仍世さんと宗次郎さんの出会いと生演奏のすごみ

宗次郎 ごきげんいかがですか、宗次郎です。南国沖縄では年明け早々に開花したヒガンザクラも盛りを越えたようですが、北国では雪に包まれ、厳しい寒さが続いていると思います。今週も僕が愛するオカリナの音色とともに、ラジオの前の皆さんとホッとするひとときを過ごしていきましょう。

西 川 今週も、ロックミュージシャン(ロックバンド「infix(インフィックス)」ボーカル)でオカリナ奏者の長友仍世(ながともじょうせい)さんにお話をうかがいます。こんにちは。

長 友 こんにちは。よろしくお願いいたします。

西 川 よろしくお願いいたします。先週は、お二人の出会いが34年前の熊本城でのコンサートだったお話などを伺いました。

長 友 西川さんまだ生まれてらっしゃらなかった時代ですよね。

西 川 そうですね。

長 友 その前からもちろん師匠のレコード、CDは聴かせていただいていて、うちの祖父母とかもオカリナが大好きでしたから、もう日常に普通にオカリナの曲がありました。コンサートで初めて生演奏を聴かせていただいて、生のオカリナの威力を知りました。CDで聴く癒しのオカリナもいいんですけど、生で聴くとまた全然違うんですよね。

宗次郎 さらに違うと思いますよ。本当は生で聴いてほしい。だからファンクラブの集いなんかの時は、もう耳元で背中あたりから吹いてあげたりしています。ひとりひとりまわって。マイクを通して、スピーカーから流れている音は、実はちょっとイメージと違うんです。でも、バンドとかみんなでやる時は、やっぱりその辺も大事にして、コンサートホールだったら、全体の響きも大事にしたいとは思っています。

長 友 僕はもう、師匠の生を初めて聴いてからというもの、やっぱりオカリナという楽器はすごいです。土で出来た、陶器で出来た唯一無二の楽器ですよね。

宗次郎 そうかもしれないですね。

長 友 他にない、ものすごい波動と波長を感じるんです。この間も、クリスマスに師匠に自分の番組に来ていただいて吹いていただいたんですけど、これを聴いた主婦とかのみなさんがみんな泣いてました。僕もちょっと師匠の曲聴いて泣いちゃったんですけど。

西 川 そのスタジオの中で、生演奏だった訳ですね。

長 友 はい。ファンクラブの方々は、オカリナを身近に聴かせてもらえるという、なんて幸せな環境だろうって思いました。

宗次郎 そして、長友くんもオカリナをやるようになりましたね。

長 友 はい。

宗次郎 僕のことを勝手に師匠と呼んでいるんですよ。師匠と呼んでくれるのは嬉しいんですけど、直々にそんなに教えてはいないんです。でも、ちゃんと僕のことを見て、師匠と仰いでくれて、かなり自己流ですけどかなり頑張って……。

長 友 じ、自己流って…(笑)。

宗次郎 かなり頑張っていますよね。

長 友 我流なんですけど。でも、西川さんは習われたんですよね。

西 川 そう。番組で宗次郎さんに教えていただいたんです。長友さんはご自身でオカリナを初めて吹いたのはいつ頃だったんですか。

長 友 小学校の頃です。放送室でオカリナのレコードをかけながら「はぁーオカリナっていい音色だなー」って、おもちゃのプラスチックのオカリナとかでやってたんですけど、宗次郎師匠の演奏を見て、本物の土でできたオカリナが欲しいって思って。あと高度な演奏がしたいとか思い始めました。でも師匠、オカリナはやっぱり難しいですね。ある意味、自分の耳でキーをとったり……。

宗次郎 そうそう。音程も全部自分が作ることになりますので、もう歌と同じなんですよね。いつも本当に歌うつもりで演奏しています。

長 友 宗次郎師匠のオカリナには、言葉がある。逆にオカリナは、国境もなければ年齢・性別も一切問わない。だから、すごいヒーリングミュージックなんだというところに、もう一回日本人が目を向けてほしい。今、特に混沌とした時代ですよね。ちょっと心も殺伐として。こういう時代だからこそ、自然に、いつも自然と触れ合っていらっしゃる宗次郎師匠の生を聴いてもらいたい。で、人間性もこういう方じゃないですか。こういう方というのも失礼なんですけど。本当にそうなんです。裏も表もなければ、いつも人を優しく包み込むようなこの師匠の生のライブをぜひ多くの方々に体験していただきたい。

西 川 そうですね。宗次郎さんは、最近はコンサートで歌っていらっしゃいますよね。

宗次郎 実は。はい。

西 川 歌声をオカリナの音色に変えたっていうこともおっしゃっていました。

宗次郎 そうですね。僕の原点はやっぱり歌なんですよ。

長 友 そうなんですね。弟子とか言いながらそれは知らなかったですよ。師匠が歌を歌われるなんて。

宗次郎 最初は歌っていたんだけど、僕にも先生がいて、先生のオカリナの音を聴いた時にもう言葉よりも強いものを感じちゃったものですから、もう言葉はいらないと思って、音色だけに集中してやってきました。この音色だったらたくさんの人の心の奥まで入っていけるとか、何か感じてもらえるものがあるんじゃないかと思って。それからですね、オカリナを自分で作り始めた時も、やっぱり音色が一番大事と思ってやってきました。その辺のことを長友さんもちゃんとわかってくれているので、すごく嬉しい限りでございます。

長 友 宗次郎師匠のオカリナっていうのは、ふくよかな膨らみがあるんですね。本当にふくよかに豊かに奏でるという。師匠のオカリナは常に歌っているんです。ボーカリストが聴いてそう思うんですよ。

西 川 長友さんはボーカリストとして歌ってらっしゃって、で、オカリナに出会われて、演奏もされるようになった。

長 友 そうですね。僕はもう真似事なんですけれども、師匠のビデオとか擦り切れるほど見てます。

宗次郎 ご自身でもね、ご自身の歌とオカリナの両方をやったりしてますよね。

長 友 ギターソロではなくあえてオカリナのソロとかを入れたりしてます。

宗次郎・西川 すごい。

長 友 そういう表現を、ロックオカリナとして、師匠の文化を引き継いでいきたいなと思っております。

西 川 そんな長友さんの曲を、ここで一曲お聴きいただきましょう。

長 友 ロックオカリナアルバムから、「帰郷~おかえり~」から「不知火」という故郷をモチーフにした曲を聴いていただければと思います。

M①  不知火 / アルバム 帰郷より 長友仍世

西 川 今月のゲスト長友仍世さんの選曲で「不知火」をお届けしました。

宗次郎 今回の帰郷というタイトルのアルバムですけれども、YouTubeとかでも色々やっていて、故郷の風景をバックに演奏していたりしますよね。ロックミュージシャンの人って実はあったかいですよね。

長 友 はい。

宗次郎 実は優しい人が多くて。なんかすごくいいんですよ。そういうこともちゃんとわかった上で、故郷のこともわかりつつ、オカリナで表現したり、歌で表現する。ちょっと強い表現もあったりするけど、その両方をちゃんと兼ね備えている人たちなんです。それが素晴らしいなと思います。

長 友 ありがとうございます。やっぱり生きててよかった。34年ですからね。その34年を超えてこうやって喋らせていただいているという。だから、望めば夢って叶うのかなっていう一つのね、そういう指針になっていたらいいなと思います。

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