神宮外苑の再開発計画にいち早く反対の声を上げたアメリカ人女性とは?
神宮外苑の多くの樹木が伐採され、高層ビルが建設される再開発計画。2月21日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、この再開発計画にいち早く反対の声を上げたアメリカ人女性のロッシェル・カップさんに話を伺った。
大竹「ロッシェル・カップさんは、どういう経緯で反対運動を始めたんですか?」
ロッシェル「実は五輪の前、代々木公園にパブリックビューイングの施設を作って樹木の剪定を行い、たくさんの人を集めるという計画があって、その時に反対運動をしたことがあるんです。去年、神宮外苑の再開発計画が都市整備局によって承認された時、私もその時に初めて聞きましたが、多くの都民も“寝耳に水”のような感じだったと思います。神宮外苑の計画は代々木公園の何千倍も大きな問題だと思い、署名運動を立ち上げたほうがいいと思って…」
大竹「代々木公園のパブリックビューイングは結局できてしまいましたよね?」
ロッシェル「施設は作りましたけど、パブリックビューイングは行われませんでした。剪定も従来の計画より少なくなりました」
小島慶子「反対運動をした成果があった?」
ロッシェル「そう感じます」
小島「既に神宮外苑の再開発の中止を求める署名は11万人以上集まっているそうですが、ロッシェルさんからご覧になって、どういう問題点があると思われますか?」
ロッシェル「かなり強引な手続きプロセスだと思います。アメリカでも再開発に対する反対運動に関わったことがありますけど、アメリカの場合は計画の承認の前に環境アセスを行います。ところが日本の場合はプロジェクトを承認した後に環境アセスが入ります」
小島「環境アセスメント、つまり、日本の場合、ここに再開発の手を入れた場合、どうなるかってことを調べるのを事前にやらないってことですよね?」
ロッシェル「そうです。アメリカの場合は事前に調べてプロジェクトによる社会へのメリットと環境へのデメリットを計って、それに基づいて承認するかどうか決めます。日本の場合、承認した後、行いますので“計画ありき”になってしまいます」
大竹「反対運動が起こっていても最後には押し切られてしまうことが日本では多いですよね?アメリカでは反対運動が成功したりすることが多いんですか?」
ロッシェル「結構多いです。なぜかというと最初の段階で市民からたくさんの情報を収集して第三者のコンサルティング会社が分析して判断します。市民が声を上げやすいシステムになっているんです」
この他にもロッシェル・カップさんは神宮外苑の再開発計画の問題点を指摘しています。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。
ロッシェル・カップさんは番組の「大竹メインディッシュ」のコーナーにご出演です。
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