「Qアノン陰謀論」って何?海外陰謀論に詳しいジャーナリストが解説
2月20日の「おとなりさん」(文化放送)は海外の陰謀論に詳しいジャーナリストの清義明さんが出演し、Qアノン陰謀論について解説いただいた。
平子祐希「海外の陰謀論とはどういうものですか?」
清義明「海外というか、Qアノン陰謀論というのがここ何年かですごいでてきて、それがどういうものかということなんですけど、人身売買組織があって、それが幼児を連れ去ったり虐待したりして、幼児のエキスを抽出してるみたいなことを言ってるんです」
平子「いわゆる都市伝説めいたものとしてね」
清「都市伝説ならまだ良かったんですけど、これがアメリカの政財界、世界の色々なVIPたちと結び付いてその人たちが、そういう悪いことを結託してやってると。それが、アメリカの民主党とかビル・ゲイツだとかと裏で繋がってやってるんじゃないかといのうが陰謀論の骨格なんですけど、普通に考えてこんなことあり得ないですよね」
平子「そうですよね。信憑性がないというかね」
文化放送・坂口愛美アナ「そのQアノンが事件も起こしてるんですよね」
清「連邦議事堂襲撃事件といって、トランプ氏が大統領選で落選したのは実は陰謀があるみたいな感じで。その陰謀論を信じちゃった人たちというのは、Qアノン陰謀論だけではないんですけど、色々な陰謀論の人たちが集まってきちゃってる感じですね。昔と違うのは、インターネットが発達して、ネットで広がった噂を信じ込んじゃってる人たちが本当にいること。アメリカで4割くらいの人たちがトランプが落選したのは仕組まれた罠だと陰謀論を本気で信じてますね」
坂口「Qアノンが日本と無縁ではないというのは、どういうことでしょうか?」
清「Qアノン陰謀論が始まった原型に実は、日本の匿名掲示板文化が密接に関係ある。名前が変わっちゃったんですけど、2ちゃんねるの匿名掲示板があったんですね。色々な問題が発生したんですけど、それがアメリカに輸出されて、日本で起きたような変なこと、とんでもないことを巻き起こしたんですけど、さらに増幅されて起きたのが、Qアノン陰謀論じゃないかという流れです。日本の2ちゃんねる文化みたいなものがアメリカにもそのまま伝わったんです。ちょっと、斜に構えて言ってみるとか、人の誹謗中傷とかもやってて、炎上とかもそこから起きたり。それがそのまま輸出されちゃったのが間違いかなって感じですね」
平子「サブカルの集いだったものから、都市伝説に派生したものが、ちょっと狂信的な人たちが生まれ始めちゃったという流れですね」
清「そうですね。ちなみに、もう1つ重要なのは、Qアノンが本拠地にしていた匿名掲示板8chanのオーナーは日本の2ちゃんねるの関係者なんです。ですので、日本の匿名掲示板がアメリカに流れてそのノリが向こうに伝播しちゃったのは流れとしては間違ってないかなと思ってます」
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