日本でも領空侵犯が確認された気球、森永氏は政府の腰抜け状態に「喝!」
2月15日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーター、経済アナリストの森永康平氏が、日本の領空でも確認されている気球の問題に関して、政府の対応に「喝!」を入れた。
4年前のことに対して今さら怒っても「何なんだこいつら!?」と思うだけ
政府は昨日、2019年11月以降、全部で3回にわたって日本の領空で確認された気球に似た飛行物体について、中国が飛行させた無人偵察用気球だと「強く推定される」と発表した。政府は外交ルートを通じて中国政府に事実関係の確認と再発防止を強く求め「領空侵犯は断じて受け入れられない」と申し入れた。
政府は気球が領空に入れば、国際法上、航空機による領空侵犯と同じように対応する方針。
寺島アナ「ただ一方で、相手の意志がわからないという時に、はたして行動に出られるのかという、疑問点もあるということなんですが……」
これに対し森永康平氏は「多分そこが論点になるんだろうなと思いますけれども、ただそれ以前の話だなと思うのが、最初に確認された気球って2019年の11月とかですよねえ。それを今『無人偵察用気球だと思われる』みたいに抗議して、『何してんの?』っていう話です。何かしらの情報を撮影する為に、気球を飛ばして情報を得ているんだとしたら、その間普通に情報を撮らせているわけですから、情報を抜かれていると思います。情報を抜くっていうだけでも論外だと僕は思いますけど、さらに悪いシナリオを考えれば、例えばですけどウイルスとかね、毒ガスとか、そういう兵器を載せておくことも可能っちゃ可能なわけですよね、やるかどうかはさておき。経済安全保障の観点からすると『実際にそんなことをするわけがない』とか、そういう発想はあっては駄目で『仮にそういうことをされたらどうするんですか?』っていうところを事前に考えて対策すべきだと思うんですけど」と危機感を募らせる。
森永氏の苦笑は止まらない。
森永「腰抜け状態っていうんですか? アメリカが撃ち落としたのを受けて『うちもじゃあ……』みたいな感じで抗議するとか(笑)」
寺島アナ「そういえば……みたいな感じでね」
森永「『実は4年ぐらい前にこんなことがあったかも』みたいな、今さら『怒ってます私たちは!』と言ったところで、仮に中国から飛んできたもので偵察機としたらですよ、4年前にやったことに対して『実は僕ら怒ってました』っていわれても『何なんだ?こいつら』って驚いちゃうと思うんですよね(笑)。もうちょっとこの腰抜けっていうか平和ボケっていうか、『どうなっているんだ?この国の安全保障の考え方は?』と、ただただ呆れてしまいますよね」
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