桐野夏生が初めてバブル期を描いた長編小説とは?

桐野夏生が初めてバブル期を描いた長編小説とは?

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女性をテーマにした数々の作品を世に送り出してきた小説家の桐野夏生さん。2月14日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」は、バブル期を描いた最新長編小説『真珠とダイヤモンド』について語った。

桐野「バブルで1億2億…10億儲かった人って狂ったように海外に土地を買ったりね、それまで届かないものだったのが一気に自分たちにもできるかもしれないという夢を見せられた時代だったと思う」

大竹「うんうん」

桐野「悪いことばっかりかっていうと、そうでもなく社会が豊かになると女性の雇用も増えて、女の人も仕事が増えて割と良かったんでしょうけど、終わった途端にみんな駄目になって経済界が再編されていきました」

大竹「はい」

桐野「バブルがもし100年くらい続いたら、日本という国も文化的にものすごく立派な国になったかもしれない。インフラなんかも良くなって、みんなも豊かになって、精神的にも落ち着いて。だけどバブルは4~5年しか続かなかったので狂ったまま終わったような気がしてます」

大竹「桐野さんは、なぜこの小説をお書きになろうと思ったんですか?」

桐野「仕事で色んな時代とか人を書いてますけれど、バブルだけは今まで書いたことがなかったなと思ったんです。私も大竹さんと同じくらいの年代ですからバブルを知ってはいます。だから、渦中にいた若い人たちの揉まれ具合みたいなものを書いてみようと思って、取材も含めて人に会ったり、資料を読み直したりしましたけど、やっぱりバブルは普通じゃなかったですよね」

大竹「そうですね」

小島慶子「今までバブル期の狂乱を描いた小説って男性が主人公の話は結構あったような気がするんですけど、女性2人が主人公で、しかも片方のミヤコさんはバブルでいい目にあっていないっていう設定になっています。これは他のバブル期の作品とは違うところですよね…」

この他にも番組では桐野夏生さんが最新の長編小説「真珠とダイヤモンド」について語っています。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。

桐野夏生さんは番組の「大竹メインディッシュ」のコーナーにご出演です。

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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