「防災アワー」トルコ大地震・死者2万8000人超える…

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毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお送りしている番組
です。

トルコ大地震は12日で発生から7日目となり、死者はトルコとシリアで合わせて2万8000人を超えました。
マグニチュード7を超える大地震が2回発生し、震源も浅かったことから甚大な被害に見舞われています。
1999年のトルコ大地震で現地に入り、その後も復興に尽力された東京都立大学名誉教授の中林一樹さんに電話で取材しました。

中林先生によると…
「前回の被災直後に耐震基準はできていて、大きな集合住宅にも耐震基準はある。しかしそれ以前の建物も多い。
そういった建物はまず脆弱、粘りがない。柱の耐震が弱く、床の梁を作らない。
「ツーラ」と呼ばれる中が空洞の焼きレンガを積み重ね、その幅に合わせた細さの柱で、鉄筋の量も足りない。
それで『パンケーキクラッシュ』と呼ばれる壊れ方をする」
つまり建物がパンケーキのようにぺしゃんこに崩れ、被害を拡大させる原因になったということです。
また、せっかく助かった命も寒さによる低体温症で、高齢者や幼い子供は命を落とす恐れがあると危惧されていました。
トルコの避難所もテントが多く、防寒の冬用テントはあっても数は少ないと…。
救援を大至急行う」ことが必要と話していました。

トルコはユーラシアプレート・アフリカプレート・アラビアプレートという3つのプレートが接する所にあり、地震の多い地域です。
日本も4つのプレートがひしめき合った所に位置しています。
他人事ではありません。備えておきましょう。
尚、文化放送では、トルコ・シリア地震による被害への義援金を受け付けています。

一方、先週10日(金)は、埼玉県秩父市で19センチ、八王子市で13センチの積雪となるなど大雪となりました。
東京23区でも一時「大雪警報」が発表されましたが、夕方以降はおおむね雨…。
高速道路は一部通行止めとなり、首都高の入口も予防的措置で一時44か所閉鎖、空の便も一部欠航など影響が出ましたが、去年1月6日ほどの大きな混乱はありませんでした。
それでも雪による転倒などで、積雪の多かった埼玉県内では44人が、都内でも22人が病院に搬送され、車のスリップによる事故も発生しました。
9日(木)に国土交通省と気象庁は「大雪に対する緊急発表」を行いました。

今回は大雪への注意として「テレワーク」の活用も呼びかけられました。

結果として都心部はうっすら雪が積もるぐらいで雨に変わったため、大きな影響はありませんでしたが、雪の予報は本当に難しいので事前の備えは大切ですね。

「防災アワー」2月のゲストは、岩手県大船渡市出身の演歌歌手、大沢桃子さん

防災伝承歌「命の道」を作り、大切に歌い続けています。
きょう12日は、東日本大震災の翌月、故郷に戻ったときの状況などをお話いただきました。
聞き逃した方はradikoでぜひどうぞ。

気象予報士 防災士 気象庁担当記者  伊藤佳子



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