2050年、日本の食糧はどうなる!?
ノンフィクションライターの石戸諭と、女装パフォーマーのブルボンヌを迎えた1月27日放送「西川あやの おいでよ!クリエイティ部(文化放送)」。
「きょうのクリエイティ部」では「今後起こりうる日本の食糧危機」というテーマでお届けした。
今後、今よりも地球環境が悪化し、食糧需給バランスが維持できず、2050年には日本でも深刻な食糧難に陥ると言われている。とはいえ、日本はまだ緊迫した食糧難には陥っていないため、本当に食糧不足が起きるのかと楽観視している人も少なくない。
世界で食糧問題が進んでいる主な理由としては、気候変動・自然災害、地域格差・経済格差、需要と供給のアンバランスなどが挙げられる。
西川あやの「いろんな世の中のブームを見ると、食文化を見直す過渡期でもあるのかな、って思うんですけど、どうですか?」
ブルボンヌ「単純に物価が高くなっていることとかウクライナ侵攻とかで、物流として入ってこない物があるみたいなのは実感としてあるけれども、状況が変わったらまた改善されるかな、くらいにはどうしても思っちゃうから、本当に深刻なレベルで日本も食糧難になるとしたら、いわゆる“買うお金が無くなった国”になったら、そりゃあ自給率が低いんだからダメだろうね、とは思うけどね」
西川「輸入の問題がありますもんね」
ブルボンヌ「2050年問題は、世界的には環境変化の要素が断トツで大きいけど、日本はこの時に、たぶんあたしたちみたいな最後に人口が多かった団塊ジュニア世代も後期高齢者に突入するぐらいになるから、全然良いことではないけど超高齢化社会を世界でも一番初めに達成する、っていう日本の独特な問題も出てそうではあるよね」
石戸諭「僕は人口の増大に関して、やや楽観的な立場を取るタイプで、たとえばアフリカとかもそうなんだけど、これまで後進国とか言われてきたような国も発展途上とか言われていた国も確実に成長しているわけですよ。今までよりはかなり良くなってきている。そうなってきたときに何が起こるかっていうと、おそらく女性の社会進出や権利意識の向上とかそういうのがかなり起きてくるだろうと思うんですよね。一人一人が豊かになっていけばいくほど少子化が進むんですよ。世界的には大体こういう傾向が見て取れていて、先進国でもそう。要するに、人口っていうのは全然増えなくなっちゃうんですよね」
西川あやの「もちろん自分のことで忙しいっていうのはありますし、本当は国が保障を考えていかないといけないっていうのもあるでしょうけどね」
石戸「簡単に言うと、一人一人の自己実現ができるようになってきている傾向っていうのは、たぶんこの先もずっと続いていくと思う。この価値観は崩れることはないと思うのね。そうすると、経済成長が続いていくと人口増大っていうのはどこかで歯止めかかるかもね、っていうふうに思っているんですよ、僕の中では。それで言うと、たとえば気候変動もそうだけど、やっぱり起こるとすると少しずつ。今まで食糧が採れていた所で採れなくなったみたいなことはあるかもしれないけど、全部が全部採れなくなっちゃうみたいな“ディストピアで何も無くなってしまった地球”みたいな感じのことは、容易に起きないのでは?と思ってしまうよね」
西川「いきなり急に、っていうのは無いということですね」
ブルボンヌ「ある種類の食糧に関しては、日本に入りづらくなるとかは起こると思うけど、生きていくための栄養そのものが全く摂れないっていうのは相当悲惨な状況だろうな、とは思うけどね」
さらに、農業分野における移住や、石油の価格高騰などについても話した。
「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜〜金曜の午後3時30分〜5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6kHz、radiko)で放送中。また、radikoのタイムフリー機能では1週間後まで聴取できます。
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