企業倒産件数、3年ぶりに前の年を上回る。森永氏「嫌な予感が当たってしまった」
1月18日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーター、経済アナリストの森永康平氏が、企業倒産件数が3年ぶりに前の年を上回ったというニュースについて解説した。
「ゼロゼロ融資」の返済と「円安」の影響が大きい。
東京商工リサーチが13日に発表した2022年の全国の企業倒産件数(負債額1000万円以上)は、前年比6.6%増の6428件と、3年ぶりに前の年を上回った。実質無利子・無担保の「ゼロゼロ融資」など新型コロナウイルス禍で苦しむ企業を支えてきた公的支援の効果が薄れてきたことが背景にある。また、燃料費の高騰も件数を押し上げたものと見られる。
このニュースについて森永氏は「これはやはり、私がずっと去年ぐらいから言っていたことで、コロナに関する経済活動が復活し始めると、逆に矛盾するようですけど倒産が同時に増えて行くということを指摘し続けていて、嫌な予感が当たってしまっている。やっぱりこの「ゼロゼロ融資」の今度は返済ですよね。これが企業に対しては負担になると思いますし、まあ一時期に比べれば円安は収まったというのはありますけど、とはいえ、昨年の年始に比べればまだ円安の水準にあるわけで、そういう意味でいうと中小零細の場合は輸入額が上がってしまって、利益率が下げられるということがありますから厳しい。故に、じゃあ大企業同様に中小零細が賃上げ出来るんですか?といわれると、それどころじゃないという企業が多いんじゃないかな?と思いますね」
寺島アナ「2022年の年初のドル円相場が1ドル=115円ぐらいで、今は128円22銭ぐらいですから、まだ去年に比べれば円安が続いていますね」
森永氏「あとは今日の日銀の金融政策会合の動き次第ですね。それでおそらくドル円はかなり大きく動く可能性があると思いますね」と、景気回復への期待を込めた。
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