「アンパンマンのマーチ」にまつわるネットの考察、実際どうなの!?
1月11日「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)、大竹メインディッシュのコーナーに作家・物江潤さんが登場。ラジオ初出演という物江さんは、昨年11月に発売された『デマ・陰謀論・カルト―スマホ教という宗教―』が話題だ。
壇蜜「ご本の中に私、これ知っている、というのがあって。『アンパンマンのマーチ』の仮説、というか考察ですね。『お国のために亡くなる兵隊さんたちにインスピレーションを抱いて作った曲だ』という説があって」
物江潤「『アンパンマン』が自己犠牲の話だし、歌詞を聴くと特攻隊の歌っぽい。じゃあアンパンマンと特攻隊はリンクしている、実際にやなせたかし先生の弟は特攻隊で亡くなっている、特攻隊の歌に違いない。……みたいな話に(一部で)なったんですけど、ご本人は否定されているので『違う』という話ですね」
壇蜜「私もネットでその話を見ました。『なるほどな』と思うような説得力があるんですよ」
大竹まこと「それは物江さんに言わせると、ある種、想像の産物みたいな?」
物江「そうですね。人間の記憶ってすごくいい加減で、やなせ先生がテレビでそう言っているのを観ましたとか、学校の先生に教えてもらいました、とか情報があるんですけど、そのはずはないので。おっしゃるとおり想像の産物として膨れ上がって、既成事実みたいに広がってしまっている」
大竹「『デマ・陰謀論・カルト―スマホ教という宗教―』というご本ですけど、後ろのほうに参考文献が載っています。その中に、やなせさんの本が8冊ぐらい出ているのが不思議だなと思ったんです」
物江「こういう本を書くなら徹底的に調査しなければいけませんので、可能な限り全部買って、確かめて。確かめたことを示すために、8~9ほど入れておこうかなと」
壇蜜「戦争に関することって、やなせ先生はすごく語っていらっしゃいますからね」
物江「ものすごく語っていらして。(特攻隊は)それまで正義の味方だったのに、戦争が終わったら悪者扱いされて『人間いい加減だな』となった。でもお腹すいている人にご飯をあげるのはいつだって正しいから、それは守ろうと。戦争に影響を受けて『アンパンマン』が作られていることは間違いないんですよ」
このほかにも物江さんが、広まりゆく「デマ」「陰謀論」や、それらが抱える問題について語った。詳しくはradikoのタイムフリー機能にて。
「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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