50代特有の漠然とした不安感とは?
会社での立ち位置や健康面の不安、今後の収入など…。50代になると漠然とした不安感に襲われる人が多いという。1月10日の「くにまる食堂(文化放送)」では、健康社会学者の河合薫さんが「50歳の壁」とは何かを語ってくれた。
河合「会社という組織だと50代になると、あからさまに年齢で突然切られてしまう。役職定年っていうのが最初の区切りになるんでしょうけど、それまで会社には散々同期内競争を強いられてきたわけですよね」
邦丸「はい」
河合「その同期内競争に勝って出世して課長になって色んなプロジェクトをやらせてもらっていたのに、何で今さら年齢で突然切られるんだっていう釈然としない思いになる。そうなってくると、それまで何もなかった不安というものが出てくるようになってきます」
邦丸「はいはい」
河合「でも、やっぱり人のことが気になってしまうから、SNSなんかを見てみるとセカンドキャリアで大学の教授になっちゃった同級生がいたりとかね、田舎に引っ越してしまって2拠点での生活をしている人がいる。そうすると、この人たちとオレは同じレベルだと思ってたのにオレはひょっとして負けてるんじゃないかとか」
邦丸「うん」
河合「そういった焦りも出てきてしまう」
邦丸「まだ勝ち負け意識してんだよね、50代は」
河合「60代になると、そういうのなくなりますよね?」
邦丸「な~んにもないね」
河合「(笑)」
邦丸「リタイヤしていく人間も友達に入るけど、彼らと飲み会なんかで一緒になると、ある意味、勝ち負けうんぬんっていうのはすっかり終わってて、一言でいうと楽になってるやつが多いね。収入がガクっと減るけど…。顔色いいもん」
河合「なるほどね」
番組では、河合薫さんが著書「50歳の壁 誰にも言えない本音」に書いた“50代特有の悩み”についてお話も聞かせてくれました。河合薫さんの話をもっと聴いてみたいという方はradikoのタイムフリー機能でお楽しみ下さい。
「くにまる食堂」は平日朝11~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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