【相談】経営者の孤独感。最良の相談相手とは?『長尾一洋 ラジオde経営塾』1/9(月)放送

【相談】経営者の孤独感。最良の相談相手とは?『長尾一洋 ラジオde経営塾』1/9(月)放送

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約9,000社の企業に携わってきた経営コンサルティングのエキスパート長尾一洋社長が、今週も悩めるビジネスマンのご相談に回答。

今回は福祉事業を経営する方からのご相談。経営者特有の孤独感を抱えるご相談者に、長尾社長はどのようにアドバイスしたのでしょうか。その一部をご紹介します!

 

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■弱音やグチが吐けない孤独感

ご相談者はラジオネーム”キムラ”さんです。

ご相談:

私は福祉事業の経営者になって4年目なのですが、経営者になると弱音やグチを吐きにくいということが、時々つらくなります。

従業員からの相談を受ける立場として、さまざまなことを相談されたりグチを聞いたりする中で「あれ?自分の弱音やグチはどこに話したらいいの?」と思うことがあります。

経営者サイドが少人数、もしくは1人などの場合、なかなか話したり相談したりする場所って無いのでは?と思い、こちらのビジネス相談に投稿してみました。

長尾先生は自分の弱音やグチを吐ける場所、素の自分でいられる場所はどうされているのでしょうか?今後の参考に教えてほしいです。

 

 

■「そういうものだ」と諦める!

経営者やスポーツの監督など、組織のトップに孤独はつきものと言われます。
敏腕コンサルタントであるとともに、長年、自社の舵取りを行なってきた経営者でもある長尾社長。

まずは経営の先輩として孤独と向き合う方法をアドバイスしました。

長尾社長:
まず「経営者は孤独なんだ」ということで、諦める。
そういうものなんです。(グチは)言えないわけです。言っちゃまずい。
経営陣がいても、やっぱり言えないことはありますよね。
やはり自分で考えて判断する部分はどうしても残る気がするので。寂しいこともあるかもしれませんが。
なので、よくあるのは経営者仲間。経営者同士でなんとか組合とかありますよね。そういうところに行って経営者としての悩みを打ち明けるようなことが多い気がしますけどもね。

■最良の相談相手は身近なあの人!

とはいえ人間どうしても行き詰まり、悩みを抱えきれなくなる瞬間はあるもの。

気軽に他人に話せない悩みの多い経営者にうってつけの相談相手がいると、長尾社長は話します。

長尾社長:

おすすめは税理士さんですね。税理士さんの肩を持つわけじゃないんですけども。

小さい会社でも顧問の税理士さんはいると思うんです。

もうフトコロを全部握られていますから隠しようがないというか、どうぜバレちゃっているから一番相談しやすいんじゃないかと思います。それこそ弱音とか、ネガティブなこともね。

プラスのことは私どものようなコンサルタントを雇えばいい。ただあんまりグチっぽいことをコンサルタントに言ったら時間がもったいないでしょ?

税理士さんには顧問料払っているわけだし、話も聞いてもらって、前向きなアドバイスしてもらえる…みたいな。

人によるところもあるので、良い税理士さんを探されるといい。

「今は相談もできないよ」という場合は、税理士さんを変えるということも含めて。

たしかに税理士さんは、会社の弱いところも全て知られた相手。目から鱗の人選です。

さらに長尾社長は、税理士さんに相談することのもう1つのメリットを教えてくれました。
長尾社長:
税理士さんは会社の事情をわかっている上に、場合によっては社員さんや役員さんとも面識があるとなると、相談した時のリアリティが違いますよね。

経営者仲間で話すと、経営者としての体験をもとにいろいろな話はできるんだけど、社員のことは知らんわけですよね。

コンサルタントや税理士さんなど、会社に関与している第三者というのは、社員とも会ったことがあるので「ああ、あの社員さんですね」というようなことがわかるじゃん?

そうすると「実はあの社員がこうでね」という話にも、よりリアルなアドバイスができるんですよね。経営者仲間ではクリアできないところまで踏み込んで話せます。
どうせ払っている顧問料だから、その範囲内で相談に乗ってもらえるような税理士さんがいると非常にいい気がしますけれどね。

■長尾社長と松尾アナのストレス解消法は?

次に話題は経営者に限らないストレスとの付き合い方に移ります。

長尾社長と番組MCの松尾アナ、2人のストレス解消法とは?

松尾アナ:

つらい時ってあると思うんです。経営のことだけじゃなくて、人間関係のこととか、ちょっとモヤっとした気持ちとか。「こうやって気分転換しているよ」というようなことはありますか?

長尾社長:

経営者に限らずですが、ストレス発散という意味ではご自分の趣味みたいなものを、時間を取ってやってみるのがいいんじゃないですかね。
松尾アナ:
長尾さんの場合は?
長尾社長:
私もあんまり無いんですけども(笑)。
10分くらいギター弾くとか。ゴルフとかは行かないんですよ。時間がもったいないんで。移動時間とか、1日潰れるし(笑)。5分10分でできるようなことがいい。
似たような感じだと大声で歌える部屋とかあるといいですよね。昔だと風呂で歌うとかね。
松尾さんはどうですか?

松尾アナ:
私はそれこそヘッドフォンを着けて音楽を大音量で聴きながら、窓全部閉め切って歌うというのをやったりとか(笑)。

あと”水に流す”イメージで、ひたすら滝ではなくシャワーに打たれてみたり、お風呂に長く浸かったり。悪いものが出てます~というイメージをしながら「私は身軽になった!」と暗示をかけております。

■”経営者の孤独”を受け入れるマインドセット

番組の最後には、長尾社長より改めて孤独感に悩むご相談者さんにメッセージが贈られました。

長尾社長:

大切なことは、やっぱり経営者になった以上は『最後は1人で受けて立つ』という意識が必要で。

「グチでも聞いてほしいな~」とか思うと、それがまたストレスになっちゃうから。

「そういうもんだ」と思って諦めるしかない気がします。

それと、いい税理士さんを探さないとね。

コンサルタントや中小企業診断士の人でも。事情がわかって相談できるというのは非常に有効な気がしますね。

■『キムラ』さんへの回答まとめ
・経営者は孤独なもの。「そういうものだ」と諦めるべし!

・従業員はもちろん経営陣にも言ってはいけないグチもある。経営者同士のコミュニティの活用もあり。

・経営の悩み相談なら、税理士さんがおすすめ。従業員とも面識があると、リアルな相談ができる。顧問料の範囲で相談に乗ってもらっては?

・今の税理士さんが相談できないタイプなら、他に良い税理士さんを探す手も。相談相手としては税理士さんはじめ、コンサルタント、中小企業診断士など、会社の事情を知る第三者でいい人を探すのが有効。

 

 

■長尾社長へのご相談を募集中!
『長尾一洋 ラジオde経営塾』では、パーソナリティ長尾一洋へのご相談やメッセージを募集しています。お仕事のお悩みや、経営戦略、店舗経営のご相談などに長尾一洋が番組内でじっくりご回答いたします。
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