相手の不調に気が付いてあげられるようになるには。中元「メッセージを普段から伝えるのがいい」
『中元日芽香の「な」』が、1月9日(月)午前7時に更新され、メールでのお悩み相談に答えた。
今回の相談は、「最近、感じている悩みがあります。それは、職場含めて心を病んでしまい休職されている方が増えていることです。私と同年代、下の年代の方ばかりで以前は大変なんですよ。と少し冗談交じりに話していたので、そんなに悩んでたのと今になり感じてしまっています。何ができるかは難しいですが、気づいてあげることはできたのかなと少し後悔もあります。ひめたんはカウンセラーの仕事で悩んでいる人が増えてきたように感じますか?また悩んでいる人に気づいてあげるコツなどはありますか?」というものだ。
中元は、気が付けなかったと話す相談者に次のように理解を示した。
中元「そうですね。過労とかストレスっていう概念自体はきっと以前からあったと思うんですね。でもそれは気の持ちようだとか、誰にでもそういう時期はあるっていう考え方が上の世代の方にはあって、一度休んだら会社にいられるのかわからなくて、休むのが怖いなぁとか、不調だから休むっていう考え方があまりなかったのかなと思います。最近は会社側がメンタルの不調による休職者の方々に対するマニュアル化がされていたり、気の持ちようじゃなくて脳が疲れてるっていうことだから、一度休んで、立て直した方がいいよねって考えが広まったことで、辛い時に休職するっていう選択肢が、メジャーになってきたのかなと思います。なので、悩んでいる人が増えてきたというよりは、そんな時に休職もできるんだっていう矢印ができたのかなーっていうふうに思っています」
では、どうしたら相手の不調に気が付くことができるのか…
中元「悩んでいる人に気づいてあげるコツについて、もちろん個人の性格は大きいところかと思いますが、抱え込んでしまって休職せざるを得ない状態になるまで自分を追い込んでしまう方は、周りにも気づかれないように振る舞っている可能性があります。大変なんですよっていうのも実はめっちゃ大変かもしれないけれど、ちょっと軽いニュアンスにしちゃうとか。だから、上司である相談者さんが気づけないのも無理はないというか、その方々が本音を隠すのがお上手なんだと思います。でも誰かに頼るのが苦手で仕事も感じている不調も、一人でなんとかしようって思ってしまうっていう方に対しては「いつでもちょっとしたことでも話してねー」っていうメッセージを普段から伝えるのがいいんじゃないかなっていう風に思います。モヤモヤを感じた時にその言葉が浮かんで、そういえばいつでも話してって言ってくださってたなーっていう風になると、いっぱいいっぱいになる前にサインを出してくださるんじゃないかなと私は思います。
『中元日芽香の「な」』は毎週月曜日午前7時に、Podcastにて更新中。
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Profile
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1996年4月13日生まれ。広島県出身。早稲田大学在学中。 日本推進カウンセラー協会認定、心理カウンセラー&メンタルトレーナー。 2011年から6年間、アイドルグループ「乃木坂46」のメンバーとして活動したのち、2017年にグループを卒業。 自身の経験から、心理カウンセラーになることを決意。グループ卒業後、認知行動療法やカウンセリング学などを学び、2018年にカウンセリングサロン「モニカと私」を開設し心理カウンセラーとして活動を始め現在に至る。