岸田首相「公的機関でインフレ率を超える賃上げを目指す」と表明 嶋津氏「かなり踏み込んだなと思います」
1月5日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、岸田文雄首相が昨日の会見で「インフレ率を超える賃上げの実現をお願いしたい」と訴えた件が話題に挙がり、ストラテジストの嶋津洋樹氏と寺島尚正アナウンサーが、これについて意見を交わした。
嶋津氏「きちんと働いた対価を払うべき」
岸田首相は、企業収益が伸びても賃金が上がらなかった問題に終止符を打ち、賃金が毎年伸びる構造を作ると語っている。
また、最低賃金の引き上げに加えて、公的機関でインフレ率を上回る賃上げを目指すと表明しているという。
このニュースについて嶋津氏は「公的機関でインフレ率を上回る賃上げっていうのは、かなり積極的というか、踏み込んだなと思います。マクロ経済的には、公的機関の賃上げ率が非常に低いので、それが結果的にいろんな物の価格を押し下げているというか、抑えているっていうのは事実なんですね。だから、ここが上がってくると全体のインフレ率が上がっていきますし、民間に対する圧力にもなってくるっていうのはあるんですが、率先してここを上げるとなると『なんで公務員の給料を先に上げるんだ?』っていう議論に当然なるわけですね。なので、そういう反発が予想される中で、この発言をしたっていうのは、かなり踏み込んでいるし、その辺をちゃんとわかって発言されているならいいんですけど、わかってない、ってなるとちょっと怖いなっていうところはありますよね」と指摘した。
さらに、寺島アナが「そうすると、公的機関でインフレ率を上回る賃上げはやっぱり目指すべき?」と問いかけると、嶋津氏は自身の見解を述べた。
嶋津氏「私は目指すべきだと思っているんですよね。公務員の働きに対して『給料どうするか?』っていう議論って当然あるわけなんですけども、公的機関に対して賃上げ率を抑制するっていうのは、私はあんまり良くないと思っていて、公務員の人たちには公務員の人たちがきちんと働いた対価を払うべきだと私は思っているので、特にそこだけ抑制する必要はないかな、とは思ってますよね」
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