冬季鬱(ウインターブルー)の原因と対策を深堀り! 家でできる工夫もある!?
12月26日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーは「『冬の寂しさ』をクリエイティブ!」と題し、冬の心の問題を考えた。よく耳にする「冬季鬱」は「ウインターブルー」とも呼ばれ、医学的にも説明ができるものだそう。今回は名古屋ハートセンター・循環器内科医師の江原真理子さんに話を聴いた。
西川あやの「ウインターブルーとはどういう状態を指す言葉なんでしょうか?」
江原真理子「少し前から欧米では言われているんですが、晩秋から冬にかけて悲しくなったり憂鬱な気分になったり、楽しいはずの活動に興味がわかなかったり……そういった抑鬱気分が出てくるということなんですね。多くの人は春になると治ってしまう、ということで季節性鬱と呼ばれます」
西川「だから冬季鬱とも言うんですね。どのような方がかかりやすいんですか?」
江原「一般的には女性や若い方、20・30代に多い、といった統計があります。ウインターブルーは日照量が減る時季にかかりやすいので、北国の方。ヨーロッパだと北欧の方、日本だと北側の方……日照時間が少ない地域で比較的多い、と考えています」
西川「やはり日照時間と関係していると。一般的に呼ばれる『鬱』との違いはなんでしょう?」
江原「抑鬱状態というのは気分、気力が落ち込む、それに伴い食欲も落ちる。不眠もよく言われます。冬季鬱は逆に過食で、体重が増えてしまう、太ってしまう、という方が多いんです。あと日中でも眠くなってしまう、寝ても寝ても眠れず、という仮眠状態になる人もいる、というのが『違い』ですね」
西川「わかります。冬になると眠くてカフェインをたくさんとってしまう。日照時間が減ると憂鬱になる、というのはなぜでしょうか?」
江原「日照時間、とよく言われますが、厳密には光を浴びる量、日照量ですね。脳内には体内時計を司るセロトニン、睡眠を促すメラトニンという物質があります。特にセロトニンは幸せホルモンとも呼ばれ、心と体のバランスを整え、憂鬱な気分を吹き飛ばす、という働きがあります。冬は日照時間が減る、寒くて外に出る回数も減る、ということでセロトニンの分泌が減ってしまう、ということもあります」
西川「ウインターブルーの有効な対策や、気をつけなければいけないことといえば?」
江原「やはり積極的に光を浴びる。寒くてもカーテンを開けて光を浴びる、外に出て運動をする、というのが大事です」
江原さんの話を受けて、さらにスタジオ内でトークが展開する。
西川「重藤さんは心が落ち込んだとき、どう対処されています?」
重藤暁「わかんないです(笑)。落ち込むことはよくありますけど、季節関係ない」
山内マリコ「私はビシッと答えます(笑)。家にいる時間がすごく長いんですね、自宅で仕事しているから。冬になったらインテリアを冬仕様にしています」
重藤「あ、模様替えを?」
山内「そう。頻繁にしています。きのうまでならクリスマスのデコレーションを、簡単にでもしてみるとか。クッションカバーって簡単に変えられるじゃないですか。『夏はこっち、冬はフワフワのカバー』みたいな。さっき江原さんが、北国は日照時間が少ないとおっしゃっていたじゃないですか。北欧のインテリアメーカーは、すごく色づかいが明るいんです」
西川「赤とか原色が多い」
山内「そうそう。鮮やかな色を使っていて。同じ知恵ですよ、外が暗いから部屋の中を明るくしよう、そうして補おう、ということなんだと思います」
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