様々な場面で感じるジェンダーバランスの不均衡
ノンフィクションライターの石戸諭と、元乃木坂46・プロ雀士の中田花奈を迎えた12月23日放送「西川あやの おいでよ!クリエイティ部(文化放送)」。
特集コーナーは「ジェンダーバランスについて考える」というテーマでお届けした。
西川あやの「身近なところだと、ジェンダーバランスの問題はどういうところで感じますか?」
中田花奈「問題というわけではないですけど、私の事務所、現場マネージャーさんは女性のマネージャーさんがめちゃめちゃ多いんですよ。(所属事務所の)乃木坂合同会社って乃木坂46の卒業生しかいない事務所なので女の子しかいなくて、女の子が困ったことを女性の人のほうが解決できるからとか、相談しやすいからとかがあるから現場マネージャーさんは女性が多いんですけど、逆に、仕事を取りに行くチーフマネージャーさんは男性が得意なイメージが勝手にあって。なんかそこはちょっと思っているところはあるのかもしれないですね」
西川「芸能事務所も結構(ジェンダー不均衡)ありますよね」
石戸諭「そういうところが一つの構造的な問題ってやつなのかもしれないな、とも思ったね。っていうのは、たとえばメディアの関係者も上のほうになればなるほど権限を持っている人は男性が多くなってくる、っていうのもあるじゃない?現実の問題として今も。それはやっぱり決定権を持つ側っていうふうになると、どうしても男性が多くなっちゃうよね?っていう一つの問題はあるかもしれないよね」
西川「そこに行くまでの過程を考えると、女性はどうしても一回産休取ったり育休取ったりするっていう中で、そういう構造にはなるよなぁ、っていう気持ちもするんですよね」
石戸「公平に競争していったら産休・育休で2年ぐらいロスが生じるから、その分2年間昇給が遅れていくっていうのがあるけど、それは関係なくしていかなきゃいけないんじゃないの?っていうのは思う。これって要するにフェアなレースをしてないっていうことじゃん?だって、身体的なものとしてそうなんだから。だとすると、下駄を履かせているっていう批判が男性社員から来ようがなんだろうが、一定比率、管理職側に(女性は)いなきゃいけないと思いますよ」
西川「その2年とか3年をフラットに考えなきゃいけないっていう」
石戸「だって、社会人やっていて2、3年ちょっと経験が少ないからって『気になんねぇよ、そんなの』みたいな。関係ない、べつに」
さらに芸術分野における賞レース審査員のジェンダーバランス不均衡や、薬剤師の男女比率などについても話した。
「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜〜金曜の午後3時30分〜5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6kHz、radiko)で放送中。また、radikoのタイムフリー機能では1週間後まで聴取できます。
※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。