世界的なギタリスト渡辺香津美「初めてのギターはクーポンでゲット」
世界でも指折りのギタリスト 渡辺香津美さん。12月13日の「くにまる食堂(文化放送)」では、初めてギターを手に入れた時の思い出を語った。
邦丸「ギターとの出会いはいつだったんですか?」
渡辺「生まれが渋谷だったんで映画館がたくさんありまして、『ゴジラ』とか『植木等さんの無責任シリーズ』とか色々やっていましたけど、『加山雄三さんのエレキの若大将』これを観たのがきっかけですね」
邦丸「カッコいいなと思って?」
渡辺「もうシビれましたね」
邦丸「最初に渡辺香津美さんが手にしたのは、どんなギターだったんですか?」
渡辺「うちはタバコ店だったんですけど、タバコを買いに来る方が『ガム置いてないの?』って聞いてくることが多かったんでガムを置くことになったんです。商売ですからガムをカートンで買うじゃないですか。そうするとクーポン券みたいなのがついてくるんです。それをいっぱい集めるとカタログブックみたいなのから商品を選べて、うちの婆ちゃんが『電気毛布が欲しい』とか、みんな家族がそれぞれ色んなものをゲットしてたんです。それで、ちょうど僕の番が回ってきた時に1台ギターがあったんですよ」
邦丸「どんなギターだったんですか?」
渡辺「ヤマハのダイナミックギターっていうクラシックギターだったんですけど、弦が鉄だったんです」
邦丸「へぇ~」
渡辺「これいいなと思って、まずゲットしました。でもエレキギターにしたいので、うちの近所のレコード店の奥に行って『このギターをエレキにしたい』って言ったら店のオジさんが『ピックアップっていうのをつけるといい』って教えてくれたんです。サウンドホールっていう丸い穴があるじゃないですか。あそこに挟んでクリップでとめて、そこからアンプに繋ぐと音が出るんですけど、アンプがなかった」
邦丸「うん」
渡辺「ちょうどその頃、新しいもの好きのうちのオヤジがソニーのテープレコーダーを買ったんです。そこに“マイク入力”っていうのがあるのがわかって、ブスッと刺して弾いてみたら、ちょうどいい感じにエレキっぽかったんですよ」
番組では、その後、渡辺香津美さんがギターにのめり込んでいく話や、生演奏も聞かせてくれました。渡辺香津美さんの話をもっと聴いてみたいという方はradikoのタイムフリー機能でお楽しみ下さい。
「くにまる食堂」は平日朝11~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。