人物特集・よしだよしこ。圧倒的な「現役感」をお聴きあれ

人物特集・よしだよしこ。圧倒的な「現役感」をお聴きあれ

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12月11日の「鷲崎健のヒマからぼたもち」(文化放送)、『タケスクリプション 日曜名曲集』、今回は「人物特集・よしだよしこ」と題してお届け。初めての人物特集となりました。

鷲崎健「ひとつのテーマで縦横無尽に、いまの曲や過去の曲を東西問わずにかける、というのが好きなんですよ、このコーナー。ただ、よしだよしこさんという方に……興味を持ったのが割と最近なんですけど。この方の曲をまとめて聴いていただくタイミングがあればと思っていたので、おかけします。

1970年代にピピ&コットというグループのギタリストとして参加されていて、その後ソロでも少しやられていたんですけど、プツッとキャリアが途絶えて。1999年に、23年ぶりに音楽活動を再開されたと」

松井佐祐里「へえ~っ!」

鷲崎「いまでも日本のいろんなところで、弾き語りなどをしていらっしゃる方です。まずは1曲お聴きいただきたいと思います」

♪「崩れ落ちるものを感じるかい?」/よしだよしこ

鷲崎「ザ・バンドの『The Night They Drove Old Dixie Down』という曲のカバーでした。初めて聴いたのがこれなので1曲目に選びましたけど、アルバムは10枚ぐらい出ているのかな? これを聴いて一気にワーッと全部、買っちゃったんです。

誰かを褒めるために誰かをくさすのはあまりいい方法ではないですけど……最初に聴いたのは、オムニバスのいろんな人が出ているアルバムで。それこそ昔のフォークのいろんな人がいるアルバムだったんですけど。よしだよしこさんが……というのも感じ方なのでアレですけど、圧倒的に現役感が(ある)。懐メロ感のひとつもない、どれだけ古い曲をやっても。というのが興味を持ったきっかけでした。続いて聴いていただきましょう」

♪「She Said NO!」/よしだよしこ

鷲崎「フォークソングというのも、アコースティックポップスと違う部分が、もしあるとしたら……。自分の中だけの定義ですけど、やっぱり『異議申し立て』というメッセージを持つ部分はある程度、クラクションたりえないといけないといいますか。人を立ち止まらせたり、振り向かせたりするためには、違和感、不快感があるような何かがないと。

刺激的な歌詞みたいなものと、それでもやっぱり音楽として美しくありたい(というもの)。アンビバレントな2つの部分の中で、2つのことを同時にやるから、どこかが『なまっていく』というか、ブレが生まれていく。そのブレも音楽家が持つ個性だと思うんです。これも否定する人がいるかもしれませんけど、忌野清志郎さんがフォークシンガーである、というのと同じ意味合いで、よしだよしこさんはとても正しく、フォークシンガーだなと思います。

次の曲がとっても長い曲です。10分あります! しかも震災のことについて、正面から歌っています。とてもショッキングな歌詞も出てきます。日曜の昼間から、そういうの聴きたくないよ、という方は10分ぐらい、ボリュームを絞っていただいてもいいかと思います」

「高野君の焼鳥屋」/よしだよしこ

鷲崎「刺激的な表現もいっぱいありましたし、立場、年月によって受け止め方が変わってくるのかもしれませんし」

松井「はい」

鷲崎「『なんてものかけるんだ、昼間っから』と言う方もいるでしょうし。いろんな思いはあるでしょうけど、私物化して(笑)。10分に及ぶ大曲を流させていただきました。今回は人物特集、よしだよしこさんの曲をお届けしました」

 

「鷲崎健のヒマからぼたもち」は日曜午後2~4時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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