伊集院光とラジオを語る。深夜と朝と分け方と

伊集院光とラジオを語る。深夜と朝と分け方と

Share

12月8日「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)は第4000回記念放送だった。大竹メインディッシュのコーナーには第3000回と同じく伊集院光さんが登場した。

大竹まこと「『深夜の馬鹿力』は30年近くやっているじゃない。聴いていてもラジオを楽しんでいるのが伝わってくる。ラジオは……これから大発展、というのはないと思うんだよ」

伊集院光「そうですね」

大竹「ただ役割は残っているだろうなと思う。この混沌とした中で、どう対処していこうと?」

伊集院「自分も対処法というか、こうなるだろうからこうしていこう、みたいなのがあって。それこそ朝のラジオのオファーを受けて。深夜に関しては、そんなに続けられないだろうと思っていたんですよ。大竹さんのラジオより先に、俺の朝のラジオが終わると予想していなかった……」

大竹「うん(笑)」

伊集院「何年計画、みたいなのはすっかりやめちゃったんですけど。なんですかね……夜と朝のラジオをやって、分けたり気づいたりしていたのは、深夜放送ってやっぱり、性悪説と言わないまでも、ひねくれていて。たとえば深夜の(ノリ)って、ガムをくれる人がいたら『俺、口クセぇと言われているんだ』と思うもの(笑)。朝のラジオは性善説というか、この人はよかれと思って言ってくれているんだ、ということを基本にしゃべろう、としていました」

大竹「ああ、そう!」

伊集院「深夜は重箱の隅をつつくような、『減点法で観る』というか。大ヒット映画を観ても減点法で『あそこ気に入らない』って話をするんですけど、昼間は全然マイナーな映画の『あそことあそこはよかったね!』という話をする、というものだと思って分けていて。この両立がまず、うまくいかないんです、精神的に! 月曜の深夜3時までやって、朝8時から性善に変われるか、といったら変われない」

大竹「そうだねえ」

伊集院「性悪のほうがダメになっていくんだろうな、と思ったんだけど、そうならなかった。なんていうんですかね。僕はラジオが大好きだから、週4日でも週7日でも一生懸命にやっちゃう」

大竹「それも噂で聴いたよ」

伊集院「だけどそれをやるには、恐らくギャランティを高くしないと事務所もやっていけないと思うんです。猛烈にじゃないですよ。拘束時間から考えたら、ある程度もらわなきゃいけない。ギャランティが高い、それならもっとスポンサーが来るようにしたい、とも思うんです。大事だし。お金がある程度、儲かるようにしたい。紳士的におもしろいものを、と考えると頭を使う」

大竹「うん」

伊集院「でもそれがここまで不況になって、ものの考え方が変わっていくと……。『直接お金のプラスが出る人がいい』となってくると、ひとつは安い人を使う。さらにひとつは、僕が思うのとはちょっと違うけど……、べったり直接、リスナーのふところに手を突っ込んでお金をもらうやり方をする。ということになってくる、思ったんです。この中間ぐらいのことがうまくできると長く続けられるのかなあ、と、いま考えています」

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

で開く

※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。

Share

関連記事

この記事の番組情報


大竹まこと ゴールデンラジオ!

大竹まこと ゴールデンラジオ!

月〜金 13:00~15:30

その他の主な出演者

“面白い”けれど”真剣に”、”くだらない”けれど”正直に”。 …

NOW ON AIR
ページTOPへ