『プリズン・ドクター』おおたわ史絵が見つけた「刑務所健康法」とは?

『プリズン・ドクター』おおたわ史絵が見つけた「刑務所健康法」とは?

Share

12月7日「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)、大竹メインディッシュのコーナーに、おおたわ史絵さん(内科医)が出演。おおたわさんは最新刊『プリズン・ドクター』も話題になっている。

おおたわ史絵「『TVタックル』『スッキリ』『ホンマでっか!?』を知っている方には、私は気楽に内科医をしながらテレビに出ている人、みたいに思われるかもしれません。でも5年ぐらい前から刑務所の中の医者をやるようになって。そんなつもりはなかったんですけど、流れに流れてこうなりました、的なことが本に書いてあります(笑)」

大竹まこと「刑務所のお医者さんって、そういうお話があってそうなったんですか? 何か理由があって」

おおたわ「医者になって何十年も経っていて。一度きりの人生で、あとどれぐらいのことができるんだろう、と考えたり、得体のしれない悩みみたいなものがあったりしたわけです。そう思っていた矢先に、法務省のほうから『塀の中で働くドクターが足りなくて』『興味ないですか?』と言ってくださって。普通は断るんですよ、お金もそんなに稼げるわけでもないし」

壇蜜「本に書いてありました。バリバリ稼ぐぞ、という人には向いていないと」

おおたわ「そうそう。でも私はそこで『行きます』と言って。とりあえず見学だけ行きましょう、みたいになりました。法務省の担当者も、誘っておいて『本当に来るんですか?』みたいなリアクションで(笑)。相当困っていたんだなって。見学に行ったら、そのときから『あ、これ向いている』と思ったんですよ」

おおたわさんは刑務所での医療業務について詳しく語ってくれた。

おおたわ「私は実の母を薬物依存で亡くしていて……。刑務所の中に入っている罪人たちって窃盗をした人と、あと薬物犯罪の人、その2つがすごく多いと聞いて。薬物犯罪ってなんでやめられないんだろう、この人4回目だよ、5回目だよ、と、みんなニュース見て思うでしょう? 有名な人も捕まるから。あれってもう依存症なんですよ」

壇蜜「やめられないんですね」

おおたわ「そういう病だから。どんなに閉じ込めたって懲らしめたって治らないんです。それを母のことでもよくわかっているので。薬物依存って、病だから、と考えたときに、そういう人たちの治療に携わりたいな、という気持ちがずっとあったんです。その人たちの治療にいちばん近いところっていうと……外では来ないんですよ。門戸を開いていても。でも刑務所の中だったら逃げ場がないから(笑)」

大竹「うん」

おおたわ「面と向かって『それはいけないんだ』『怖いんだぞ』という話をするんじゃなくて、なんてことない『おはよう』『こんにちは』と言うところから始めます」

大竹「しかも薬物が手に入らないからね」

おおたわ「そうなの! 薬物どころか……。タバコも吸えない、お酒も飲めない、食べ物も決まっている。お菓子も自由に買えない。そうするとみんな、スーッと肌が白くなって、ヤニやけというのがなくなる。タバコやお酒での『やけ』が。体臭もなくなって、被収容者の方々は美肌で。刑務所健康法というのがあるんじゃないかって(笑)」

放送では著書の内容についてや、さらに深い刑務所内の様子なども語られた。詳しくはradikoのタイムフリー機能にて。

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

で開く

※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。

Share

関連記事

この記事の番組情報


大竹まこと ゴールデンラジオ!

大竹まこと ゴールデンラジオ!

月〜金 13:00~15:30

その他の主な出演者

“面白い”けれど”真剣に”、”くだらない”けれど”正直に”。 …

NOW ON AIR
ページTOPへ