長友佑都選手「クロアチアを破って新しい景色を見たい!」いよいよ今夜ベスト8懸けてクロアチア戦

長友佑都選手「クロアチアを破って新しい景色を見たい!」いよいよ今夜ベスト8懸けてクロアチア戦

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FIFAワールドカップカタール大会。

 

いよいよ今夜、現地12月5日夜6時、日本時間12月6日深夜0時からクロアチアとの決勝トーナメント1回戦。過去3度の決勝トーナメント進出はベスト16止まり。4度目の挑戦で「新しい景色」ベスト8進出を目指します。

文化放送では大会期間中、現地カタールで取材するドイツ在住のサッカージャーナリスト了戒美子さんが随時レポート。

試合前日会見に臨んだ森保一監督、長友佑都選手の様子をレポートしてます。

 



 

 

 いよいよ決勝トーナメント1回戦クロアチア戦です。ここから先は1試合で勝負が決まります。90分間で決まらない場合は前後半15分ずつの延長戦、それでも決まらない場合はPK戦に入ります。交代枠も90分までは5枚ですが、延長戦に入った場合1枚追加されます。6枚の交代カードを仮に切った場合、過半数がスタメンではないことになります。タイミングと切り方次第ではガラッと試合を変えることができます。ここからは、1次リーグに比べ指揮官の腕の見せどころが増えてきそうです。

 

 さて、試合前日に行われる記者会見。今回は森保監督と一緒に長友佑都選手が登壇しました。

 

 

 森保監督の話はゆっくりと丁寧ではあるものの、確実に眠気を誘う話し方をする方だと以前にお伝えしましたが、今回も隣の席のベテラン記者はこっくりこっくり。映画館のような柔らかい椅子と、完全な空調と、そして話口調が相まって心地よい眠りに誘われてしまうのです。でも、今回は長友選手が居たことで、私自身は睡魔の手から逃れることができました。

森保監督はこれまで、ドイツ戦の前に吉田麻也選手、コスタリカ戦前に遠藤航選手、スペイン戦前に権田修一選手、そして今回のクロアチア戦前は長友選手とともに会見を行ってきましたが「選手のコメント力がすばらしくて……、でも自分は自分らしく固く行きたい」と話していました。確かに登壇した合計4人の選手はみな話がうまいのです。話したい内容があり、熱があり、その上でわかりやすい。監督が選手のコメント力に舌を巻くのもよくわかります。

長友選手のコメントは非常に力強かったです。

「僕たちはスペイン、コスタリカ、ドイツの組を1位で突破してここにたどりつきました。非常に自信を持っていますし、絶対にやれると思ってる。これまで日本サッカーはこのベスト16の壁を破ったことがないです。自分自身も今回で4度目のW杯、そのうち2回ベスト16 の壁に挑戦してきましたが、悔しい結果でした。その悔しさが心の中にあって、とにかく明日は最高の試合と最高の結果を得られるように、日本サッカーの歴史に黄金の一ページを刻みたいと思います。必ず勝ちたいと思います」

悲壮感溢れるトーンではなく、いつもの長友選手の楽しそうな口調ではなしていたのはとても印象的でした。

 

 

 練習でも、チームはリラックスムード。正直なところ、これが良い兆候なのかそれとも緩みなのか、W杯4大会取材中の私でも全くわかりません。ただ、スペイン戦前のピリピリした様子と全く違う、ということだけは言えます。

選手たちの口から出てくるのは「26人で」というフレーズ。先発のピッチにたつのは11人ですが、ベンチメンバー含め全員で戦っているということです。この手のフレーズは大会が進んでくると一体感、結束感を表現するために使われがちですが、冒頭にも触れた通り決勝トーナメントでは最大6人も交代できることから、実際のところ本当に26人が出場できる気持ちを持っていないといけません。
また、スペイン戦ではベンチスタートだった遠藤航選手の代わりに先発した田中碧選手が得点しました。遠藤選手は「僕だったらあそこまで走り込んでなかった」と中盤からゴール前まで走り込んだ田中選手のことをたたえていました。そうした一人一人の違った特徴が生かされて、ここまでやってきているのです。

伊東純也選手や堂安律選手といった攻撃の選手も「そりゃ自分で決めたいですよ。でもそれよりもチームの勝利」と口を揃えます。
対戦するクロアチアはモドリッチらスター選手を抱えつつもチームの総合力で戦ってくるチームです。スペインやドイツとは違い、柔軟に相手にあわせて戦うことのできるチームであまり似た形のチームは見当たりません。日本はどのように戦うのか、これまでのような前半は引いて守り後半攻勢に出る戦いが通用するのか。日本の選手たちは、欧州でそれなりの経験を積んできていますから少なくとも名前や雰囲気に飲まれるということはなさそうです。

 

 

思い返せば4年前のロシア・ロストフではベルギーに対し2点リードからの3失点で敗れました。そこから4年間、日本サッカーはどのように成長してきたのでしょうか。成果を見せる時が刻々と近づいています。

 

 

 

 

Text&Photo

了戒美子 Yoshiko Ryokai

映像制作会社勤務からサッカー取材を開始。五輪は2008年北京五輪、W杯は2010南ア大会から現地で取材。2011年からドイツに拠点を移し、ブンデスリーグ、ヨーロッパで活躍する日本人選手を精力的に取材し、雑誌、新聞、WEB、ラジオなど媒体を問わず活躍中。

 

 

 

「ニュースパレード」では大会期間中、了戒美子さんから現地レポートを交えながら大会結果をお伝えしていきます。「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」内、平日午後5時~5時15分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

また「ニュースパレード」はPodcastでも配信しています。

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