斎藤ネコ、編曲の役割を解説。肖像画の背景、お刺身のお皿とも似ている!?
12月26日の「おとなりさん」(文化放送)、「10時のおとなりさん」のゲストに音楽家・作曲家・バイオリニストの斎藤ネコさんが登場した。
斎藤さんは現在、63歳。これまで南こうせつさん、石川さゆりさん、宇多田ヒカルさん、YUKIさん、椎名林檎さんなどアーティストの編曲や、多数のCMや音楽番組も担当してきた。もともと3歳からバイオリンを始め、中学時代にはポップスへの憧れが強くなったという。
斎藤ネコ「中学生までバイオリンをやっていて、周りの友達が楽しそうに弾いたり、バンドしたりしているのを見ているうちに、ポップス系のものに興味を持って。そういう専門学校ってないのかな、と思って探したんです。親からは『高校でなく専門学校行くのはどうなの?』と反対されて……。いまはたくさんありますけど、当時はそんなになかったので。受けるなら芸大の付属に作曲科があるから、そういうところで基礎を勉強したら? ということで」
高山一実「へえ~!」
斎藤「不純な動機で(笑)。クラシックを勉強する学校なのに私はそのころからポップスのほうに進みたくて。『入っておけばなんとかなるだろう』って」
高山「不純じゃないですよ!」
斎藤「人生で中3のころがいちばん勉強していました(笑)」
幅広いアーティストの楽曲で、編曲を務めてきた斎藤さん。編曲の役割について自身でこう解説した。
斎藤「肖像画で真ん中に顔があって後ろに背景があって、それが黒いか景色か、抽象的なものかで印象変わるじゃないですか。アレンジ(編曲)はそれと似ているんじゃないですかね」
山田弥希寿・文化放送アナウンサー「はあ~! おおよそできているところに……」
斎藤「いいお刺身であってもパックのままだとアレだけど、いいお皿に盛るだけで急においしそうに見えてくるじゃないですか。そんなようなものじゃないですかね。ちょっとした組み合わせのところ。本質の歌をいじるわけじゃないので」
山田「バランス難しいですね。たとえば魚のお刺身があって、どれだけの厚さで切るかとか、どのお皿に盛りつけるかという。差し引きが難しい」
斎藤「大吟醸酒にいくか、ワインにいくか(笑)」
高山「ああ~(笑)」
斎藤「なので日々、飲んで研究して。お酒の努力家になっちゃった(笑)」
山田「アーティストの方から『作ってもらって感動した』とか、いっぱいありそうですね」
斎藤「でも基本、うまく言って当たり前。ひどくてボロボロに言われる、この世界。褒められるという感じでは……。周りで褒めてもらったとしても、それはアーティストがすごいのであって。(自分は)いつも同じようにやっているんですけどね」
「おとなりさん」は平日月曜~金曜の朝8~11時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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