【ゲスト回】本の要約サイト『flier』の魅力に迫る!『長尾一洋 ラジオde経営塾』11月28日(月)放送
約9,000社の企業に携わってきた経営コンサルティングのエキスパート長尾一洋社長が、悩めるビジネスマンのお悩みを解決している当番組。
今回は、長尾社長の新しい著書『デジタル人材がいない中小企業のためのDX入門』(KADOKAWA)の要約も掲載されている本の要約サイトflier(フライヤー)から、お2人のゲストをお迎えしました。その一部をご紹介します。
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■株式会社フライヤーから井手さん、松尾さん登場!
今回ゲスト出演をしてくださったのは株式会社フライヤー執行役員の井手琢人(いで・たくと)さんと、編集部の松尾美里(まつお・みさと)さんです。
早速お2人にフライヤーについての基礎知識を教えてもらいました。
井手さん:簡単に言うと、フライヤーは1冊10分で読める本の要約サービスを運営している会社です。
パソコンやスマホなど、インターネットがつながるところならどこでも本の要約が読めるというサービスで、今年で9年になります。
世の中には書評やブックレビューというのもがありますが、それらは書き手の気持ちが入っている、書き手目線のものが多いですよね。
それはそれで価値のあるものなのですが、フライヤーは本に書かれていること、著者が言いたいことをそのまま要約して10分の形でお届けしようというコンセプトです。
「ウェブ上の精度の高い試し読み」という感じで、10分くらいでババッと「こんな本なんだな」と知っていただいて、良かったら手に取っていただくということをコンセプトにやっています。
MC・松尾アナ:書き手の主観があまり入ってこない感じなんですかね?
編集部・松尾さん:そうですね。書評部分もありますが、ポイントとなるのは要約の部分なので、客観的に本の内容をつかめるようにと意識して作っています。
■フライヤーが目指す世界
次に井手さんが話してくれたのは、フライヤーが目指しているものについてです。
井手さん:「ヒラメキ溢れる世界をつくる」と掲げています。ちょっと大きく出たなって感じなんですけども(笑)。
今はネットもあるし情報に溢れていますが、1回”本の価値”に立ち戻ろうじゃないか、と。
ストックとかフローとかそういう話もありますが、”本のストック型の知”みたいなものに触れましょうね、と。
フライヤーを運営していると、若い方って「本が嫌いです」って言うより「読んだことないです」とか「ビジネス書って知らないです」っていう方が相当多いなと思っておりまして。
その入り口をフライヤーで作ることで、みんなの学びの入り口が広がればいいなと運営しています。
■フライヤーのおすすめ活用法
松尾美里さんからは、フライヤーの要約を上手に活用する方法をお聞きしました。
編集部・松尾さん:本は本当にたくさんあるので「自分にとってこれが今読むべき本なのか」という選書に要約をつかってほしいなというのが、まず1点あります。
その上で、要約を読んで終わりではなく、読んだ後に必ず本まで読んでもらうということをすごく大事にしています。
要約を読んでポイントが頭に入った上で本を読むと、少し見取り図ができていたり、「あそこをもうちょっと知りたい!」という問いができているので、読むときにすごく効果が出ます。
そこも実は要約の売りなんじゃないかと思っています。
長尾社長:要約でわかったつもりになられるとね、著者とか出版社は困っちゃうからね。
でもフライヤーさんの要約を読んでみると、本当に興味をそそるような要約な気がしますね。
編集部・松尾さん:ありがうございます!そこをすごく大事にやっているんです。
長尾社長:逆に「これはイラんな」っていうのもわかっちゃうけどね(笑)。でも本はたくさんあるからね。
■お2人が出会った良書たち
ここでフライヤーのお仕事を通して数多くの本に触れているお2人に、今まで出会った素晴らしい1冊についてお聞きしました。
井手さん:座右の書というとちょっとアレですが『思考の整理学』(外山滋比古/筑摩書房)という本が好きです。
初めに読んだのは学生の時で、その時は”読まされた”のに近い感覚だったんですが、フライヤーで要約の許諾をいただいて改めて読むと、10年20年たつとまた変わってくるなと。
古い本なんですが、自分で考えることの大事さというか。気づくことがたくさんありました。
長尾社長:えらい硬い本が出てきてびっくり!フライヤーにもつながりますね。ああいう本は普通に読むと結構難しいから、要約があるといいよね。
編集部・松尾さん:本当に魅力的な本ばかりなんですが、一番は『あなたの人生の意味』(デイヴィッド ブルックス/早川書房)というご本ですね。
「人生には2種類美徳がある」と書かれていて、”履歴書向き”の「この人、こんなことができたんだよ、成功したんだよ」みたいな美徳と、もう1つ”追悼文向き”の美徳があって、亡くなる時に「あの人、いい人だったよね」と思ってもらえるようなもの。
その両方が大事だよね、っていう本なんです。
自分の人生の指針にしたいなって思いました。全然できてはないんですけど(笑)。
MC・松尾アナ:なんという要約力でしょう!もう読みたくなりました。
長尾社長:松尾さん、うまい受けだね!
松尾さんと松尾さんで分かりにくいけど(笑)
■松尾さん×松尾さん、特別インタビュー!
次に行われたのは、番組初登場の松尾美里さんへのMC松尾アナからのインタビューです。
MC・松尾アナ:これまでいろいろな要約をされていると思いますが、どんな本がお好き、お得意なんでしょうか。
編集部・松尾さん:本当に好奇心旺盛なので、どの分野もすごく知りたい!って思ってしまうんですが、好きな分野で言うと新しいことに挑戦している人の自伝などがワクワクして応援したい気持ちになりますね。
MC・松尾アナ:要約する担当の本ってどうやって決めているんですか?
編集部・松尾さん:要約を書くのは、海外を含めていろいろなところに専門性を持ったライターさんがいるので、その方の強みやご都合をもとに「これはこの人がいいよね」ってお願いするという流れになっています。
MC・松尾アナ:ちなみに長尾さんの新刊も、今回ご担当なさいましたが、感想はいかがでした?
編集部・松尾さん:本当に「この本読んで良かった!」ということにつきますね。
長尾社長:本人の前ではそういうしかないじゃんね?(笑)
編集部・松尾さん:いえいえ、本当にDXの入門としてこんなに実践的な本があるんだ!と。まわりに勧めたい1冊ですね。
■自著の要約が掲載された長尾社長にもインタビュー!
新著『デジタル人材がいない中小企業のためのDX入門』の要約もフライヤーに掲載されている長尾社長には、要約された著者としての感想を聞きました。
MC・松尾アナ:今回のフライヤーに掲載された要約、著者ご本人として読んだ感想は?
長尾社長:もうね、素晴らしい!
私が伝えたかった本質をズバッと要約していただいたと思いました。
MC・松尾アナ:とてもオシャレにまとめられていますね。
長尾社長:ただ評点がついてるんだけど、もうちょっと上でもいいんじゃないかと思いましたけどね(笑)。
MC・松尾アナ:5段階評価の3.8でしたね。
長尾社長:3.9は欲しかったね
井手さん:きざんできますね(笑)。
長尾社長:まあ他の本も見たら、3.8はそう低いわけじゃなかったけどね。
井手さん:そうなんです。食べログくらいの感覚です。
MC・松尾アナ:食べログで3.8って相当いいですもんね。これをつけているのはどなたですか?
井手さん:評点委員会というのがあって、複数の人がつけています。
■要約の舞台裏を知りたい!
番組後半には、要約を届けるというお仕事について、その喜びや、難しさなど、舞台裏についてうかがいました。
MC・松尾アナ:要約の楽しさはどんな部分にありますか?
編集部・松尾さん:著者の方が伝えたいことを知り、自分自身が「楽しいな」とか「すごく役に立ったな」と感じたことを他の人にも届けられるところが一番嬉しいところかなと思っています。
MC・松尾アナ:著者からクレーム来たりすることってないんですか?
井手さん:一番初めに「要約していいですか?」という許諾はまず取るので。
それから原稿作ってお出しするんですが「もうちょっとこっちが言いたかったんだよね」っていうのは結構ありますね。
でもそれは、みんなで良い要約を作るのにプラスなので。
コメントを編集部に戻して、また頑張って書いて、ベストなものをお届けするようにしています。
MC・松尾アナ:この仕事やって良かったと感じるのはどんな時ですか?
編集部・松尾さん:著者の方が喜んで「要約してもらえた!」ってシェアしてくださる時はとても嬉しいですね。
読者の方からの感想も励みになります。フライヤーには学びを書く機能もあるので、「こんなふうに読んで下さっているんだ」っていうのが見えて、やりがいになりますね!
※放送では他にも要約をする際のポイントなど様々なお話がありました。
ぜひradikoのタイムフリー機能やPodcastなどから番組をお楽しみください!
■「読者が選ぶビジネス書グランプリ2023」読者投票スタート間近!
最後にお2人から「読者が選ぶビジネス書グランプリ2023」の告知がありました。
株式会社フライヤーとグロービス経営大学院が共催する「読者が選ぶビジネス書グランプリ2023」の読者投票が2022年12月12日(月)からスタートします。
その年に発売されたビジネス書のなかから読者(=ビジネスパーソン)が投票するスタイルのアワードで、毎年多くのビジネスパーソンたちの注目を集めています!
リスナーの皆様も、ぜひ投票してみてくださいね。
■長尾社長へのご相談を募集中!
『長尾一洋 ラジオde経営塾』では、パーソナリティ長尾一洋へのご相談やメッセージを募集しています。お仕事のお悩みや、経営戦略、店舗経営のご相談などに長尾一洋が番組内でじっくりご回答いたします。
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