安蘭けい『宝塚でトップスターになれたのは周りの人たちのお陰!』
11月22日(火)の「おとなりさん」(文化放送)のゲストコーナー、「10時のおとなりさん」に、女優の安蘭けいさんが登場!宝塚歌劇団では、星組トップスターとして大活躍された安蘭さんの、宝塚へ入る前の苦労と、トップスターになって感じたことなどについてお話しいただいた。
高橋優「安蘭けいさん。愛称は「とうこ」さんという事なんですが(本名が瞳子=とうこ)、今日はお近づきの印に「とうこさん」とお呼びしてもよろしいでしょうか?
安蘭けい「もちろんでございます」
高橋「とうこさんは18歳で宝塚音楽学校に入学されたということですが、当時の思い出は?」
安蘭「私4回目で受かってるんです、宝塚。3回目落ちて4回目で。4回チャレンジ出来るんですよ。そのラストチャンスで受かって。もう本当は3回目落ちた時に、次は大学に行かなきゃいけないので、大学の事も考えなきゃいけないし、もういいかな~と思ったんですけど、父親に『あと1回あるんだから』って言われて『まあ3回受けたからな』と思って受けたら受かったんですけど、そんなこともあって自分は『負けず嫌いなんだな』って認識したんです、その時に。その負けず嫌いが自分の芸の足りなさとかを補っていくのに、一所懸命勉強した結果、主席になれたのかな~と思います」
さらに安蘭さんは、トップスターになるまでの時代についても語ってくれた。
安蘭「宝塚は番手でいうとトップの次に二番手というのがあるんですが、私は二番手の時期がちょっと長くて、トップになれそうでなれなかったんですよ。だからその時も『あ~もう、トップ駄目なんだ』って思って、何度も挫折して『こういう人生なんだな、私って』って本当に思ってました」
坂口愛美アナ「ほんのひと握りですもんね、トップになれるっていうのは」
安蘭「ですねえ、だからトップになれて良かったと思います(笑)」
高橋「どんな気持ちになるんですか?『自分はそういう人生なんだな』って思った後で、トップになって、要は覆してるわけじゃないですか。その時は『やったったぞ!』みたいな気持ちなんですか?」
安蘭「うんうん、そうですね、達成感みたいなものはありますね。でも、その反面、自分の力じゃないんだなっていうのがすごくわかるんですよね。自分だけが頑張っても多分トップにはなれなかったんですよ。宝塚入った時もそうですけど、父親に言われたからもう1回受けたし、トップになる時もきっと、このままだったら辞めてるかも知れない。でも辞めないようにみんなが『なれるんだから!』とか応援してくれた言葉とか、そういうもので続けていったからトップになれたので、私一人じゃ駄目なんだな、みたいな(笑)」
高橋「いや、素晴らしい考え方ですよね!」
安蘭「驕り高ぶることは全然出来ると思うんですよ、トップになったら。でも、そうじゃなくって私の場合は、綺麗ごとに聞こえますけど、凄い感謝でいっぱいで、みんなのお陰でトップになれたな~っていうのは、自分で体現したなって感じがあるので」
坂口「トップになって一番印象的だった舞台とか、景色は?」
安蘭「そうですね、トップになった時の公演の初日の、トップスターって一番最後に大階段を降りてくるんですよ」
坂口「『背負い羽根』を背負って!」
安蘭「そうそうそう。大階段のセンターに立って、みんなが下で迎えてくれるんですよ。お客様も満席で、みんなが私を見てるんですよ。もう、視聴率100パーセント。その時の景色が、忘れられないですね」
と、思い入れたっぷりに当時の様子を語ってくれた「とうこさん」は、来年1月23日(木)から新国立劇場 中劇場にて始まるミュージカル「キングアーサー」の公演が、早くも待ちきれない様子だった。
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