忙しい人はたった3分でOK!高齢者の健康を守る「歩く薬」鎌田式ウォーキングを考案者自ら実演
11月18日の大竹まことゴールデンラジオは、著書「60代からの鎌田式ズボラ筋トレ」が大ヒットしている医師の鎌田實さんが登場。新たに出版した本について伺った。
大竹「先生はこの番組に最初に登場した時は打って変わって、お腹も見事にへこんで、どんどん若返っていくような感じですが、今回は「奇跡の鎌田式ウォーキング」というご本を出されました。どういう本ですか?」
鎌田「(歳月が薬になることを)「日にち薬」とか、いい人に出会うと心が和む「人薬」とか言うじゃないですか。歩くのも同じで「歩く薬」なんですよ。1日4000歩から6000歩ぐらいでいいから、あと15分だけ「速遅歩き」をしてくれるといいなあって。ちょっと見てくれる?」(鎌田先生が歩き方実演)
大竹「おおー、大股歩きじゃん。」
鎌田「そう、歩幅を5cmから10cm広げる。特に女性は、歩幅が狭くなった人に比べて、広いままの人は認知症のリスクが約5.8倍下がるって言われてるんです。だからウォーキングがいいっていうだけじゃダメで、歩幅を広げるか、「ピッチ歩行」って言って…ちょっと実演していい?」(鎌田先生が歩き方実演)
大竹「ああ、競歩っぽい歩き方ね。」
鎌田「そうそう、こういうピッチ歩行や歩幅を広げる歩行を合間に入れたり、あとはゆっくり歩くときに副交感神経を刺激する。歩き方変えるだけで認知症のリスクも変わるし、血圧も少し下がってくるし、血糖値も下がってきて、いいことづくめなんですよね。」
大竹「でも先生、人にもよるんだろうけど、俺はちょっと歩きすぎに思うんだよね。大体どのくらい年齢なら、どのくらいが基本の歩数なのか分かってるんですか?」
鎌田「だいたい8000歩までは正比例で体にいい効果が出るんですけど、8000歩を超えるとプラトー(停滞)、1万2000歩を超えるとむしろ害がはっきりしてくるって言われます。」
大竹「8000歩のちょっと手前ぐらいでいいの?」
鎌田「この本の中で僕は4000歩から6000歩ぐらいでいいと。もう本当に忙しい人は3分間、鎌田式の歩き方をしてください。1分幅広歩行、30秒ピッチ歩行、30秒は腹式呼吸をしながら呼吸を整えるゆっくり歩き、そして最後に1分幅広歩行。」
大竹「それやると何がどうなるんですか?」
鎌田「血圧が下がってくるし、血糖値も落ち着いてきますし、それから足の筋肉が強化されるので転倒しにくくなるんです。なおかつ認知症の予防ができる。「速遅歩き」の習慣をつけてもらうと、1年も経てば随分体が変わってきます。これは80歳になってからでも、日帰り温泉に行ったりレストランに行ってご飯を食べたりできるようになることを目標にした「80GO運動」というのがあって、スクワットをやったりウォーキングをしたりすることで、虚弱になる高齢者を減らそうと、内科学会とか整形学会、80学会、医学会が協力して宣言したんです。例えば大竹さんの舞台を見に行こうって思った時、お金の問題も少しあるかもしれないけど、年をとると最後はみんな筋肉や行く気力がなくなるんだよね。行けば、面白いし元気が出るわけで、やっぱり筋肉を鍛えてることが大事なんですよ。」
「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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