一人になった時過去の苦しかった思い出が蘇ってくる…こんなときどうすれば良い?中元「私もちょっと経験があって、すごく独特」
『中元日芽香の「な」』が、11月21日(月)午前7時に更新され、「ちょっぴり長電話」のコーナーで「不意に一人になった時過去の苦しかった思い出が蘇ってきて辛いです。不意に辛い記憶を思い返してしまった時どう対応すればいいですか?」という相談に親身に答えた。
中学3年生の時期にとある失敗を経験し、高校生活の中でも、ちょっと失敗をしてしまった日の夜に、失敗=この思い出みたいなのが自分の中に強く残ってしまっていると話す相談者。話を聞いた中元は、
「心がポキッと折れたような感覚って説明しづらいと思うんですが、私もちょっと経験があって、すごく独特ですよね。生きていて二度とないかもしれないし、なんかこれまでにないことだし、でも人に説明するのちょっと難いけどめちゃくちゃ印象的というか。辛い記憶を思い返してしまった時にどう対応すればいいですか?っていうことですが。時間の経過とともにちょっと変わってくるのかなぁと私は一つ思っていて、ちょっと時間がたって、その思い出のふたを今なら開けて退治できる体力があるかもって思った時にそのふたを開けてみるのがいいのかなーって思ってるんですが、今お話聞いていると、まだその段階ではないのかなというか、できればそのふた開けたくないよっていう心境ですもんね」
と、時間の経過とともに心境の変化があるのではないかとアドバイスした。また、相談者側も中元に相談する前から音楽を聴いて切り替えることに挑戦したこともあるようだ。これを聞いた中元は、もう一つ加えてアドバイスを行った。
「思い出さないようにしようっていうのが逆に難しい話というか、思い出さないように意識するとめっちゃ思い出しちゃう。なので、思い出したら、深く思い出すとかじゃないけれど、その時の辛かった気持ち?辛かった辛かった。でも今は大丈夫だよねっていうふうに、ちょっと心が落ち着くまで数分間待ってみるというか、うわ!思い出しちゃった!っていうインパクトを自分の中で強くするんじゃなくて、はい来たこれ知ってる知ってるっていう風に、距離を置いてみようとするというか、思い出すこと自体が深刻な出来事っていうことではなく。それだけショックだったんだから思い出すよね、もちろん辛いけれど、でも一方でもう私の中では少しずつ過去のことに書き換えていくよっていう気持ちで。音楽も忘れよう忘れよう!こっちに没頭しなきゃ!って聞くんじゃなくて。自然とそっちの曲に気持ちが傾くまで聞くみたいな。そういう心境かな。そういうふうにすることで、自分の中で大きな出来事だとして今1年間過ごしてきたと思うんですが、思い出すけれど、でも何か心がそんなにざわざわしなくなるまで待つ。ざわざわすることが悪いと思わないし、ただ何かこう柔らかいクッションを握りながらとか、いろんな感覚の力を借りて、これはずっと続くものではないよ、もう終わったことなんだっていうふうに自分に言い聞かせるというか、そういう心持ちでやっていると、時間はかかるかもしれませんが、自然と思い出したけど、でもすぐ次の気持ちに切り替わったわとか、だんだん過去のものになっていく。1年後に比較した時になんか1年前より思い出す時間の長さとか、リアリティが薄くなってきたかもっていうふうにちょっとずつなっていくといいなーっていうふうに思いました」
『中元日芽香の「な」』は毎週月曜日午前7時に、Podcastにて更新中。
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Profile
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1996年4月13日生まれ。広島県出身。早稲田大学在学中。 日本推進カウンセラー協会認定、心理カウンセラー&メンタルトレーナー。 2011年から6年間、アイドルグループ「乃木坂46」のメンバーとして活動したのち、2017年にグループを卒業。 自身の経験から、心理カウンセラーになることを決意。グループ卒業後、認知行動療法やカウンセリング学などを学び、2018年にカウンセリングサロン「モニカと私」を開設し心理カウンセラーとして活動を始め現在に至る。