『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』 千葉県に住みたい人が続出？ コロナ渦で変わる住宅のトレンド

2020年10月10日の放送は、リスナーメールをご紹介。コロナ渦で、千葉県の住宅に注目が集まっているという噂を耳にした「暑さ寒さも彼岸まで」さん。その理由や実情、今後起こりそうなことについて、家とお金の専門家・大垣さんが語ります。

●千葉県の住宅に注目が集まっているって本当？

今回も、リスナーの方からメールをいただきました。ラジオネーム千葉市中央区の「暑さ寒さも彼岸まで」さんからです。「コロナで、遠目の住宅に注目が集まってるっていう話が流れていますが、実際どうなのでしょうか。週刊誌では、千葉の東金市とか、そういうところの名前が上がってましたけど、どこもバブルの頃には無理な宅地開発があったところで、千葉県人としてはホントかよと思ってしまいます」

…ということなんですけど。

コロナ渦で千葉県の住宅に注目がいくというのは、いかにもありそうな話ですね。実際のところはどうなのかについてお話ししたいと思います。

●バブルの頃の二の舞になるのでは？ という不安がありますが…

「暑さ寒さも彼岸まで」さんが危惧されているのは、バブルの頃の再来になるのではないかということではないでしょうか。

個人的には、バブルのようなことになる心配はそこまでないのかな、と思っています。

というのも、千葉県で売りに出されている物件をいくつか見てみると、確かに少し値段が上がっている土地もあるにはあるのですが、バブルのレベルまで到達しているとまでは言えません。

なぜ今千葉の住宅の値段が上がっているかというと、本当に単純に、住みたい人が多いので売れているということなのでしょうね。

●住宅の購買意欲は下がっていない

業界全体をみていても、実は、家を買う方の購買意欲というのはそこまで下がっていません。

これはなぜかというと、やっぱりリモートワークが始まったことが大きいですね。

働く場所と住む場所が近くなくても構わないという考え＝職住分離の考え方が一般的になってきて、住む家に快適さを求める人が増え始めてきているのだと思います。

購買意欲の観点からいうと、むしろリモートワークが一般的になったことで、集中して働ける部屋がもう一つ欲しいから、今よりも広い家に住みたい、と考える人も出てきています。

子育て世代の方なんかだと、今住んでいるマンションから郊外の戸建てに引っ越そう、と決断する人も増えてきているみたいですね。

●これからの時代は、人がたくさん住みそうな土地を見極めるのが大事

そういうわけで、千葉県の住宅に注目が集まるというのは、わたし的にはかなり自然なことなのではないかなあと思います。

おそらくですけれど、リモートワークって暫定的な措置というより、どんどん普通のこと、当たり前のことになっていくと思うんです。今後は、都会に人が集中するのではなくて、来る必要のある人だけが都会に来るようになるのではないのでしょうか。

これまでの東京一極集中の時代では、土地が足りなくて、人は溢れていました。

これからは逆で、どこにでも住めるけど、人が足りなくなってきます。

ですから、どんな土地であったとしても、とにかく人がたくさん住んでいる土地というものを作ることができれば、そこは他の土地に比べて「勝てる」土地になるわけですよね。

そんなわけで、「暑さ寒さも彼岸まで」さんも、自分はこれから人が増える、「美味しい」土地に住んでいるかもしれないと思いつつ、流れを注目して見守ってみてはいかがでしょうか。

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大垣さんが代表理事を務める「移住・住みかえ支援機構（JTI）」では、国が保証している安心・安全の賃貸制度「マイホーム借上げ制度」を運用しています。マイホームをJTIが借り上げ、空室時も賃料をお支払い。第二の年金として家を活用できます。
コロナ後の新しい暮らしに、ぜひマイホーム借上げ制度のご利用をご検討ください。
マイホーム借上げ制度についての詳しい情報は、移住・住みかえ支援機構のサイトをご覧ください。