「この広い野原いっぱいは15分で作ったんです」森山良子が明かす名曲秘話!阿佐ヶ谷姉妹のものまねも披露
今年デビュー55周年を迎えた森山良子さんが11月14日の大竹まことゴールデンラジオに出演。デビュー曲の「この広い野原いっぱい」についての裏話を語った。
――森山良子さんの「この広い野原いっぱい」が流れる――
大竹まこと「森山さんは1967年にこの曲でデビューなさったそうですね。この曲はどういうことで歌うことになったんですか?」
森山良子「私が高校生の時、とんずらしていなくなっちゃったマイク眞木のグループのピンチヒッターで、「ちょっと良子ちゃん来て」って言われて(ラジオ番組に出たら)、リスナーの方から詩を頂いてメンバーが曲をつけるっていう番組だったんです。でも私は曲も作ったこともないので逃げていたところ、やっぱりノルマだから作らなきゃいけないって言われて、悩んでる時に銀座の月光荘っていう画材屋さんのスケッチブックの背表紙かなにかを見たら、小薗江圭子さんの「この広い野原いっぱい」という詩が載ってたんですね。4行ずつに分かれて「この広い野原いっぱい咲く花を」って書いてあるまんまを歌にしたら、できたんです。本当に初めてだったんですけども、別に作曲したというよりも…」
大竹「そういうのを作曲っていうんですよ。」
森山(笑)「自分では作曲したっていうより言葉をなぞっただけっていう感じだったんですけど、ようやくノルマを達成して逃れられたって思ったら、放送をしているもんですから、リスナーの方からの反響がすごく大きくなったんです。少し後にデビューすることになってたんですが、レコード会社から「この広い野原いっぱい」で(デビューする)って言われて「絶対イヤです。恥ずかしいですし、こんな曲ダメです」って言ったんです。私としては洋楽を歌いたかったんですけど「洋楽はアルバムの中でいくらでも歌わせてあげるから、まずはこれでいきましょう」っていうことで説き伏せられて。」
大竹「この曲は何分ぐらいでお書きになったんですか?」
森山「すごく時間がなかったので、多分本当に15分とか20分とか。」
大竹・阿佐ヶ谷姉妹「えー!!」
森山「もうとにかく切羽詰まってて「何でもいい」って。」
大竹「そんなに早くできるもんなの曲って?」
森山「なんかこう考えてる時間もその時にはなくって、もうお尻に火がついてたので「あっ、この広い野原いっぱい咲く花を、ひとつ…ああ、できた!できた!」みたいな感じで。(笑)だからこんなに苦労しないで作って、こんなに皆さんに喜んでいただけるなんて、びっくりしました。」
大竹「いいのかしら、こんなんでって?」
森山「そう本当に。それ以来そういうラッキーは1回もないです。残念ながら。」(笑)
大竹「失礼な言い方ですけど「やっつけ」っぽく作ったら、それがデビューのデビュー曲になったと。でも森山さんの声がね、素敵だから。すごいから。」
阿佐ヶ谷姉妹・渡辺江里子「お話しされてるように、こちらに入ってくるというか、心に染みてきますよね。」
大竹「江里子、ちょっと真似してみな。」
阿佐ヶ谷姉妹・渡辺江里子「ちょっとやだ、どうしましょう。…♪この広い野原いっぱい~…失礼しました。」
森山「(拍手)ありがとうございます。今のを真似すると…♪この広い野原いっぱい~…逆まね。」(笑)
突然始まった森山良子VS阿佐ヶ谷・姉のものまね合戦はぜひradikoのタイムフリー機能でご確認下さい。
「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。