佐藤嘉風、紅白で話題となった美空ひばりの曲の誕生秘話を語る！

♪AI美空ひばり「あれから」が最初に流れ……

玉川美沙「今流れているこちらの曲は、2019年に紅白歌合戦でも披露されて話題になりました、AIの美空ひばりさんが歌う『あれから』という曲。この曲を作ったのが、本日のお客様の佐藤嘉風さんでございます」

佐藤嘉風「作曲の方なんですけど、そして作詞は秋元康さんです。とっても光栄な一曲です！」

玉川「ね、凄いことですよね！」

佐藤「本当に。未だにちょっと夢の中の出来事みたいな感じで、この時代に、そして美空ひばりさんの没後30年ということの節目で。それでこういう楽曲が出来て、うちのお婆ちゃんが美空ひばりさんの大ファンだったんで……」

玉川「お婆ちゃん孝行した！」

佐藤「ねえ、天国でお婆ちゃんが美空さんに言ってくれたんでしょうね、きっと（笑）」

玉川「きっと歌ってるだろうし。確か私嘉風さんからこの話を聞いた時に『なんで！？』って言ったの、おぼえてます。『え、なんで！？』って、思わず。どういうご縁があって、作曲という大役を担うことになったんですか？」

佐藤「とある番組の企画だったんですけど、コンペというか、沢山楽曲を募集されて、その中からメロディを秋元さんに選んでいただいて、そこから歌詞が乗ってということで、僕もなんか未だに信じられないんですけどね」

玉川「そうか、嘉風さんの曲が先に決まったんだ！　私とか、佐藤嘉風の大ファンでもあるので、イントロからもう佐藤嘉風なんですよね、凄く。それが美空ひばりさんに、言い方はちょっと偉そうですが歌わせたい曲として選ばれたということが、一ファンとしてめちゃくちゃ嬉しいというか」

佐藤「ありがとうございます！」

玉川「『わかってんじゃん、佐藤嘉風の良さを！』みたいな（笑）」

佐藤「恐れ多くも！　そのようなことは言えないというか、本当に恐れ多くて。実際に今、僕が制作を行っているスタジオが横浜の方にありまして、それもひばりさんがお生まれになったエリアのすぐそばで、もう何度もそのエリアに行っては、ご実家が「魚増」という魚屋さんだったんですよね。今もその魚屋さんはありまして、曲を作るためにそこに行っては鮭の切り身を買ってみたりとか、しらすを買ってみたりしながら一人でドキドキしていました」

この後、佐藤さんは持参していただいた愛用のギターで「思い出の一両列車」などの代表曲を生演奏し、美沙女将やファンにはたまらない放送になった。

「くにまる食堂」は平日朝11～13時、文化放送（AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko）で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。